ある日の夜「母さん。私お父さんいなくていいよ？」と母に言った

今までnoteで一度も父親については触れてこなかった。今回初めて父親について書いていこうと思う。

私の父親

私の父親は仕事柄、朝5時〜6時には家を出る。そのため夕方3時〜4時頃に帰宅して7時過ぎにはもう寝ている生活だった。

父親はあまり人前で喋る方ではないが、外面は良かったからパッと見はいい父親に見える。

だがしかし、父親は酒癖がとにかく悪いというか酒を飲むと気持ちが大きくなり文句ばかりを言うようになってしまう。仕事から帰ってくると毎晩酒を飲んではぶつぶつと文句を言い始めるのだ。

思ったその時に言えばいいものを昼間には言わずに酒が入ってからじゃないと言えない父親は、最近の事から、数年前の何の話かも誰も覚えてないような話まで引っ張り出してきて私の母親(自分の嫁)に文句を言う。

気に食わないことは全て母親のせいにし、決まっていつも「あの時俺はこう思ったのに、お前がそうするっていうからそうしたけど気に入らなかった」などと言い始める。

決して母親が強引に物事を決めたりしていた訳ではない。いつも母親は何か決めるときには父親に相談をしていたが酒を飲んでいない時にはだいたい「好きにすればいい」としか言わないのだ。

わがままな父親

さらに父親のダメなところが自分が仕事から帰って来た時にはご飯が出来上がっていないと「仕事から疲れて帰って来たのに飯も出来てないのか！」文句を言い出す。

私の病院の受診やリハビリなどで帰りが夕方になり父親の方が早く帰っている時があった。病院などがある日は母親がおかずを出かける前に作って行ったり、時間がない時は、とりあえずスーパーで父親用のおかずを買って帰りその後から作っていた。しかしこんなスーパーの惣菜なんか食えるか！や作り置きの物なんか食べたくないなどと文句ばかり言う。

私が病院に行くせいで母親が父親から文句を言われているのが、たまらなく嫌だった。そして母親はなにも悪い事している訳ではないのに私のせいで文句を言われている事が、母親に申し訳なかった。

我慢の限界

私が中学生になっても父親は相変わらず酒を飲むと文句ばかりを言っていた。

いっそこんな父親いない方がいいと私は思っていた。

だけど母親がどう思っているのかわからない。今の生活にもしかすると満足しているのかもしれないし、私だけが父親をいらないと言ったところでどうにもならない話だ。母の気持ちを確認しなくては！と思い立った。

そんな風に考えていたある日の夜に事件は起こった。
父親は毎度の事ながら酒を飲みながら文句を言っていた。この日はいつもより激しめに文句を言っていた。この時なんだか良からぬ胸騒ぎがしたのを覚えている。

ぶつぶつと文句を言って父親がいきなり

「お前たち出て行け！」

と突拍子もなく言い放った。

これにはさすがに私も驚いた。こんな父親なんていらないとは思っていたが、父親から出て行けと言われるとは思ってもいなかった。あの時何を考えてこの言葉を言ったのか未だにわからない。

母親は「酔った勢いでそんな事言っていいんだね？本当に出て行っても知らないからね」と父親に尋ねたが、「あぁ」という返事を残し父親は寝た。

父親が寝た後、私は母に「母さん。私お父さんいなくていいよ？もし、母さんが父親いた方が良いと思って私のためにガマンしているのであればそんなガマンしなくていいよ。母さんがいればお父さんなんていらないよ」と言った。

母は「本当にお父さんいなくていいんだね？」と私に確認してきたから、うん。と答えると「わかった。2人で生きて行こう」と母は言った。

今までずっとガマンしてきた母も限界だったようだ。私も中学生になり状況判断できる年齢になりこの出来事があったから、母親の気持ちも決まったみたいだった。

こうして離婚することになるのだが、私は母親の思い立ったらすぐ行動する性格を忘れていた。。。

しっかりと部屋を借りたりなどの準備してから出て行くと思っていた私は、翌朝度肝を抜かれた。

「おはよう！お父さん帰ってくる前に今日出て行くから早く荷物まとめなさい！！」

えっ、、今日から私どこに住むの？！