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担任の先生からの一言で私の心は壊れた

「先生あんたのこと忘れてるから。あんたの事なんかいちいち覚えてないから、あんた自分で大きな声で私も一緒に先生連れて行ってくださいって言いなさい」

この言葉を教師から言われた瞬間、まだ幼かった私の心が壊れた。


地域の小学校に通っていた私が3年生になる時に1、2年生の時に担任だった先生が転任した。3年生の担任となったのは年配の女性の先生だった。

この新たに担任となった先生は少し変わっているというかヘンな人だった。全校生徒何百人といる中で、車イスに乗っているのは私だけだから目立つし、入学する時に先生達全員に車イスの子が入学するという連絡がされているはずだ。

それなのにこの先生は担任になってすぐ「あなたいつからこの学校いるの。私はあなたがこの学校にいた事知らなかったわ」と言った。1、2年生の時に何度もこの先生と廊下ですれ違って挨拶したが無視されていた。絶対に知らないはずはないのだから、何故そんな事をいうのか疑問であり不信感があった。

クラスで授業が始まっても基本的にこの先生は私の存在を無視というか忘れる。

1番前の席に座っている私が見えないわけもないのだが、教室移動する時は基本的に私は先生に置いて行かれるのだ。クラスメイトの子が先生に「先生はるかちゃんいるよ」と言われてはじめて「あぁ、、忘れてた」と言いながら面倒くさそうにやってくる。

母親は何度も担任と話をしてくれていたが一向に担任の態度が変わる事はなかった。今思えばまともな教師では明らかになかったのだからこちらが気にする必要はまるでないのだが、当時の私は自分が悪いのではないのだろうかと思い始めていた。

担任に存在を忘れられ続ける日々が続いたある日、学校全体で事前告知ありの避難訓練が行われる事になった。

避難訓練する当日の朝担任がとんでもない事を言い出した。

「先生あんたのこと忘れてるから。あんたの事なんかいちいち覚えてないから、あんた自分で大きな声で私も一緒に先生連れて行ってくださいって言いなさい」

この言葉に耳を疑った。おかしな話だが実際に言われた一言だ。

避難訓練が始まり避難サイレンが鳴り響く中私は必死に先生に声をかけたが、いつも通りスタスタ歩き教室から担任は出て行った。

緊急事態が発生してもこの先生は助けてくれないのか。ものすごく悲しい気持ちとやるせない
きっとこの担任は車イスの私がいることがとてもめんどくさかったのだろう。別に特別扱いをしてほしいわけではない。ただ存在を認知してほしかった。

避難訓練があった夜、突然私の身体に異変が起こった。

脚を曲げることが出来なくなってしまった。今までなったことのない状態に私はパニックを起こし病院へ運ばれた。

落ち着かせるために薬で眠らされたため、このまま入院することになった。

過度なストレスが身体に拒否反応を起こしてしまい脚が曲がらなくなってしまった。入院中も落ち着くまでしばらくの間毎晩その状態が続いた。
精神的な治療しながら病院の内の学校に通い、約1年入院することになった。

退院が決まる頃には4年生になる間近だった。このまま元の学校に通うか、養護学校に転校するかの選択をしなければならない。4年生になっても担任は変わらない。
このまま元の学校に通っても私の精神的には良くないけど、クラスの子と別れるのが本当に嫌だった。
校長先生も代わってしまい学校側もあまり私を受け入れたくない雰囲気になっていった。
私は悩みに悩んで結論をだした。このままあの担任がいる元の学校には通えない。
しょうがない…養護学校に転校しよう…


こうして私の地域の学校での生活は終わりを迎えた。

サポートしていただけたら嬉しいです😭コロナが明けたらディズニーランドに行きたいです。よろしくお願いします🙇🏻‍♀️使い道はnoteで紹介させていただきます。