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遊び心で挑む教育AI-新時代の実践コンパスを創る

生成AIという羅針盤を手に、私たちは教育の新たな地図を描き始めています。専門家ではない一般の教師たちが、生成AIを活用しながら、自分たちの教育実践をリフレッシュし、新たな指針(コンパス)を共に紡ぎ出す試みです。

プロジェクトのスタート

ICTの専門家ではない7人のメンバーが参加しています。私のゼミを卒業した5名と、大学院で指導している院生です。現場での強みを意識したそれぞれの教育経験を持ち、その経験を活かして生成AIと向き合い、試行錯誤しながら自身の教育方法を見直し、実践を再構築していくステップとなります。

教師自身が没頭することの大切さ

背景には、井庭崇さんの「ジェネレーター」のアイデアがあります。教師の没頭が、新しい視点やアプローチを生み出し、教育の質を一段と高める鍵となります。生成AIに自由に発想し、遊び心を持って教育実践を再構築することが重要です。たとえば、生成AIとクイズや謎々といった言葉あそびをすることで、教師自身が楽しみながら実践を練り直す機会を増やしています。

子どもたちとの共創

生成AIを使った学びは教師だけでなく、子どもたちにも新たな可能性を広げます。生成AIを通じて子どもたちが新しい学びに挑戦する環境を整え、教師がそのプロセスをサポートしながら共に楽しむことで、教育の未来が切り拓かれていきます。教師が生成AIに慣れていく過程と、子どもたちが生成AIを通じて新たな学びを得るプロセスは、実際には同時進行で進められます。二つの要素をバランス良く取り入れることで、教育現場における生成AIの導入がよりスムーズに、そして効果的に進んでいきます。

生成AIを活用した実践の道筋

遊びと実験から生まれるもの

生成AIは、単なるツールではなく、教育者と子どもたちが共に遊び、実験し、新たな学びを創り出すためのパートナーです。教師自身が生成AIで遊びながら、自らの実践を見直すことで、教育のアプローチがよりクリエイティブに変化します。生成AIを使って子どもたちが学びを進める場を作り、その過程を教師がサポートすることで、学びがより深く、豊かなものになります。

探究の旅を共に歩む

プロジェクトの短期的な目標は、メンバーそれぞれが生成AIを用いて新しい教育実践を試し、その成果を共有することです。中期的には、探究学習、特別支援教育、協働学習などのサブグループを形成し、それぞれが独自のアプローチで教育実践を展開していきます。長期的には、生成AIを用いた教育のパターン・ランゲージ集などを作成し、全国の教師たちとその共有を目指す教育コミュニティをつくります。

一緒に創る、発信する

プロセスそのものを共に楽しみ、共有していくことを大切にします。メンバーが生成AIを使って試行錯誤したこと、学びのプロセスを言語化したことを「note」で定期的に発信し、ショート動画なども活用して、視覚的にも伝えていきます。発信は(できれば)隔週ペースで行ない、常に進化するプロジェクトの姿を見せていく予定です。


生成AIを活用した教育実践の構想は、教師と子どもたちが共に学び、成長するための新しい道を開きます。教師自身が没頭し、遊び心を持って挑むことで、教育の未来はより豊かで創造的なものとなります。プロジェクトは、第一歩を踏み出したばかりです。しかしワクワクドキドキしています。

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