「どうしてうそをつくの」と4歳に聞かれて感動した話
少しずつ進化していく子どもの脳
ヒトの脳の進化には順序があります。赤ちゃんの未熟な脳にとっては見えるものだけが真実らしい。
視界から消えると存在自体も無いことになるらしく、ママが視界から消えると泣いたり、後追いしたりするのは、「ママが見えない=ママが存在しない」から。見えなくても他の部屋に存在していることが信じられないという脳の構造。なんて難儀な。
そんな状態なので、赤ちゃんにとって「ウソ」なんて高度なものはありえないんです。
ウソをつくようになるのは3歳前後
子どもがすぐばれるウソをついて親が叱る…ってよくある風景ですが、ウソをつくようになるのは3歳前後。まだウソの初心者です。子どもからしたら「本当のことを知っているのは自分だけだからウソをついてしまおう」と本気で思っている。
「このウソは程度が低いからバレるだろう」と考えるほどには、まだ脳が発達していないんですね。バレバレなウソを自信満々でついちゃうなんて、かわいいにもほどがある(笑)
そして自分がウソをつくのに慣れると「自分以外もウソをついているのではないか」と疑えるようになり「それ本当?」「ママウソついてない?」といったセリフも出るように。疑われるようになったら、子どもの脳がまた一段階進化したと喜んでください(笑)
脳の発達って面白いですね。
詳しく知りたい方こちらの本をどうぞ。
ママ、人はなぜウソをつくの?
先日、4歳になったばかりの娘から「ママ、人はなぜウソをつくの?」
と聞かれて、めっちゃ高度な質問をしてくるようになった!脳が進化してる!と感動しました。
世の中には本当ではなくウソもある。
自分はウソをつく。
人もウソをつく。
人がウソをつくにはいろいろなパターンがあるのでは?
このあたりまでしっかり考えられるようになっているんですね。4歳おそるべしです。その時はこんな会話をしました。
ママ「すーちゃんはご飯食べてないのに食べたって言うときあるね。なんで?」
娘「早く遊びたかったから」
ママ「そうやって、やりたいことをやるためにうそをつくことがあるね。あとは、叱られたくないときもある。ママは、パパのお菓子を内緒でちょっとだけ食べたとき、食べてないってうそついたことあるよ(笑)すーちゃんも怒られたくなくてウソをつくときある?」
娘「ない」
ママ「おてて洗ったよ、は?」
娘「きゃははは(なぜか娘めっちゃウケてる)それはね、お菓子食べたかったから。パパはおてて洗わないと鬼になるから」
ママ「あとはね、恥ずかしいときもウソをつく。ママは、おならしたのにしてないって言うことある」
娘「くさいね!きゃはははははは!おならぶーぶーだよ!しつれいこかせていただきます!ぶー!ママ、おしりたんてい観たい」
(ここで会話終了、「しつれいこかせていただきます」はおしりたんていというアニメのネタです)
こういう会話をして、私自身も改めてウソについて考えるきっかけになりました。ウソは自分が持っていきたい方向へ事を進めるためのツールなのかな。
あ~あとはあれだ、心配をかけたくないウソもありますね。今度説明しよう。ウソは悪いことばっかりじゃないですね。思いやりのウソもあるって今度教えよう。
ウソは進化していく
今はまだ、娘のウソもかわいいものだけど、だんだんとウソも進化していって、見分けがつかなくなるんだろうな。その頃までに、しっかり本音で語り合える親子関係を作っておきたいな、なんてことも思ったのでした。
おしまい。
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