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中学受験を諦めた話

約20年前の昔話になります。
自分、小学生の時、塾に通ってたんす。
通ってたというより、通わされていた。

というのもうちの姉は中学受験で私立にいった、ということで
その流れを汲まされていた。

東京のほうは、中学受験は当たり前だったかもしれないが
兵庫の片隅の小学生なんて、クラスに2~3人が中学受験するくらいには
レアな事象なのだ。

ところがどっこい。

自分、頭良くないんです。

結局は公立の大学にも行けたし、
飛び級して大学院にも行けたし(o(`・ω´・+o)エヘン)
自動車免許もとれたし、フォークリフトの免許もとれたし、
人並みには、最低限の試験は受かる能力は身に着けたんですけど、
中学受験は魔物。

そもそも小学生が解けるような設定ではない。
あの短時間で、池の周りを何周しただの、電車が橋を通過する時間だの、
なぞの魔方陣だの、処理できるわけがない。

算数弱者なのだ。

理系の大学を経て、化学系の会社にいる今もなお
算数はトラウマなのだ。

濃度計算もエクセルを使って、丁寧にやらないとできない。
算数強者は、謎の数式を操って計算する。
すごい。

そう思うと、大学受験なんてほんとに簡単なのだ。
東大レベルは厳しいにしても、
チャート式を読んで読んで読んで読みまくれば、
普通の大学受験にでてくる数学の問題は押さえられる。
あとは、どれだけ自分の時間を勉強に投下できるか、という
覚悟の問題になってくる。

一方で、算数というものは次元が違う。
まず、小学生なんて鼻垂らして駄菓子屋に行く年齢なのだ。
10進数でも精いっぱいなのに、
2進数の理解に時間を投下している暇はない。

算数の世界観を理解し、大量の問題をこなし、
短時間で処理できるまで身に着ける。
頭の良さだけでなく、覚悟の問題でもある。
小学生、いや、少なくとも自分にとっては耐え難い苦行であった。

算数の壁を乗り越えて、何が得られるのか、
自分のなりたいものになれるのか。
その理解ができていないうちは、算数と友達になれない。

というわけで、
大学受験する未来の自分ががんばってくれることを信じて( `ー´)ノ
中学受験を放棄し、公立中学に行った。

その後、ドラゴン桜というドラマを1話だけで見た際に、
「論理的思考力が得られる年齢は人によってバラバラ」
という説明があり、すべて納得した。

無理なもんは無理なのだ。


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