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ポケットの中からタイムマシン

先日、衣替えしたばかりのズボンを久しぶりに履いて出社しまして。だんだん涼しくなってきて、を通り越して、朝はもはや冬のような寒さやないか~と、ポケットの奥に手を突っ込んでみると、なにやら紙の感触が。

お金のお札特有のどっしりとしたコシや、高級感もありつつ素朴な懐かしい手触りではない。残念。(そう考えると、日本のお札って、触っただけでお札と感じさせる不思議な技術が詰め込まれてますな)

ふむふむ。するってーと、おめー、レシート的な奴だな。

なんだかワクワクすっぞ!

このズボンは秋・冬用なので、おそらくは1年前に履いた時のレシートが入ってるんだろうな。

な~んて感じで答えを予想しつつ、ポケットから取り出してみると、予想通りレシート。しかも丁度一年前の10月の、当時、関東に住んでたときの近所の喫茶店のレシートでした。

何のイベントでもなく、何の変哲もない、いつもの日常の買い物のレシート。

旅行や運動会、出張の思い出とかであれば何となく記憶に残ってたりするので前準備的なものはできてるからいいんだけど、いきなり、唐突に、過去の、何の変哲もない、消滅寸前の日常の記憶を無理やり引っ張り出される体験ってなかなか衝撃的というか。掃除をしていない普段の日常の部屋に知り合いが土足でズカズカやってきてタンスの奥を荒らされるイメージ。レシートが無ければ絶対に今後一生思い出すことのなかった日常生活の1コマ。

あのときの自分、あのときの家族、あのときの子ども。

そこからたった一年の間に、転職して、関西に引っ越して、子供は転校して、、、もし転職していなければどうなっていたのか・・・なんて思いを馳せざるを得ない、そんな凶器のようなレシート。昔を懐古している場合ではない。今は出社中。今は今で今の生き方を楽しんでいる。それでいい。

未来の自分への嫌がらせに、最近のレシートを衣替えで仕舞った短パンにいれておこう(・∀・`)


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