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みんなに伝えたい「心に響くちょっといいはなし」〜フィリピンへのマスク寄付を終えて~


「直接現場に行けない、でも今週の夕飯代をそれぞれから出すことはできる、そんな話になりました😊

「今はまだサラリーマンなので👨‍💼👨‍💼こんな感じです🙇‍♀️関わっている気持ち満タンです💪

冒頭の言葉は、フィリピンへのマスク輸送支援もひと段落した時のこと。ほんの数日前の出来事だ。僕の想像をはるかに超える予想以上の寄付をしてくれたとあるカップルに、「なぜ、そんなに寄付してくれるのか?」をストレートに聞かせてもらった際に、返ってきた言葉だった。本当に心打たれた。そして、正直ちょっと泣きそうになった。今も昼休みにこのblogを書いているけど、ちょっとうるっとくる。

このブログでは、マスクの寄付の報告と、マスク輸送の期間にあった、悲しいこと嬉しかったこと、勇気づけられたことを書こうと思う。

フィリピンで一体何が起きているのか?

写真で見てもらうのが早いと思う。

要はいきなり噴火しかけて、近隣一体灰で大変。そんな状況である。

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2020年なのだから、ネットでの情報で十分現地のことは知ることはできる。

でも、身内からの情報はもっとリアルに現実味を感じる。

人間はそんなものだと思う。

この写真が全てを表しているのでシェアさせてもらう。

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ミミのおばさんの家の裏。全て灰で覆われてしまった。

緑のスプラウトがかすかに、輝いている。

FROM ASHES WE RISE.
We were all affected by the eruption of the Taal Volcano. Some more than the other... A lot of the areas directly hit is in the process of rebuilding and recovering with the help of the whole nation. •

My auntie just sent me a photo of their backyard covered in gray but with spots of green. I’m not sure if they are new sprouts but it does look hope to me. It is so striking that I just need to make a piece out of it. •

I hope that the rebuilding continues... and from the ash we rise.

ミミはこの後、灰に覆われてしまった悲壮感と、たったわずかな緑のスプラウトに希望を感じた気持ちをアートで表現した。

正真正銘のアーティストだ。



1200個集まったマスク=気持ち

話を知らない方も多いと思うので、僕らの行動をまとめると、タール火山が噴火して、すぐに現地にマスクを送るために、Kamila's 4AM ArtのIGとFBで呼びかけた。


主に、日本にいるフィリピン人や、Kamilaのフォロワーの方、ミミの名古屋大学院の友人、僕のUniFaの同僚の方から寄付を頂いた。

すぐに集まった。

まず500個。


そしてすぐに1000個に達した。


友人の友人などが、「何かできることがあれば」と寄付をしてくれることもあった。マニラの空港が封鎖されてしまったのですぐに送れなかったが、それを、フィリピンに渡航する方に渡させてもらい、現地のKamilaのスタッフに届け、信頼できる組織や個人に預け、配った。

1000個を送り、残りの200個とまだこれから届くいくつかを日本に一度残した。

この時点では、まだ今後大規模な噴火があるかもしれない予断を許さない状況だった。

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喜んだ自分と悲しんだミミ

実は、届けた当日、ミミから報告をもらった自分はシンプルに喜んだ。1000個も送り届けることができた。延べ15000名ほどのフォロワーの自分たちとしては十分だと思っていた。

でも、家に戻るとミミは泣いていた。

悲しんでいた。

「全然助けられない。自分には力がない。」と。

正直、自分と反対すぎて驚いた。受け取り方が違った。

それだけ彼女のたくさんの人を救いたい気持ちは強く、それがゆえにたまに責任感の強さに押しつぶされることがある。

どういう受け取り方がいいでも悪いでもなく、だからこそお互い必要なのだろうとおもった。

自身の故郷が灰にまみれており、さらにそこに家族もいる、そして噴火も今後どうなるか分からない。。

そんな状況での疲弊も当然あったかとは思うが、それでも彼女の責任感を改めて感じる瞬間だった。

現状の僕らの一つの通過点としての目標は、あと3年以内にフィリピンでのForbes U30にノミネートされること。

その賞自体が目標では全くないけれども、どれくらいの貢献をすればそこにたどり着くかを考えたときに、今の自分たちの現実的な目標として置いてる。

今の状況としては、かなりの理想的な目標でもあるが、あえて現実的としておく。

彼女ならそこにたどり着くと思っている。一番大切な心があるから。

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心洗われた素敵なとあるカップルの話

本題は、ここから。本当にたくさんの方が協力をしてくれた。

金額とかは関係なしに、全員に心から感謝を伝えたい。

自分が関わるUniFaの方々は、フィリピンに関係ある人もない人も、心優しかった。

そんな中でも、「こんなカップルが増えたら世界は素晴らしい場所になる」と僕が心を打たれたエピソードを紹介したい。


その方のパートナーの方は、フィリピンにゆかりもないし、僕自身とも全く面識もない。

それでも、夫婦で食卓でこのフィリピンの話をしてくれたようだ。それが冒頭で、書かせてもらった言葉。それが全て。

「直接現場に行けない、でも今週の夕飯代をそれぞれから出すことはできる、そんな話になりました😊

「今はまだサラリーマンなので👨‍💼👨‍💼こんな感じです🙇‍♀️関わっている気持ち満タンです💪


言葉で言い表せられないような感動だった。なんて素敵な心を持っているんだろう。

想像力だと思った。

この想像力。

会ったこともない人を、会ったこともない人を通して、応援してくれる。

そして、パートナーさんをそうやって巻き込める僕の同僚の方は、本当に素晴らしい。普通なかなかできないことだけれども、

このエピソードはあくまで一つであり、他にもここに書いていない素敵な夫婦、カップル、友人がいることは間違いない。

そして、皆一様に素晴らしい方だということは改めて伝えておきたい。

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寄付は正直賛否両論がある。

マスクを50個(一箱)送ったところで、別に全体からしたら、本当にわずかだ。それこそ、有名人とかが数万とかで送っているのに比べ、本当に小さな数だ。

だから、自身も寄付はためらうときはもちろんある。

でも、論理的に考えるよりも、自分の気持ちを表現する手段だとも思う。結局は気持ち。

金額の大きさではない。

小学生の100円とジェフベゾスと100万円を比べることはできないし、ナンセンスだと思う。


なので、自分は、Small Giving Pledgeをやっている。いや、正確にはやっていた。今は休止中。

これは何かというと、Giving Pledgeにかこつけて、個人の一般の人でもそういうムーブメントを起こしたいと思ってカンボジアから帰国する直前くらいにアイデアを思いついて始めた。

ギビング・プレッジは、2010年6月にマイクロソフト社会長のビル・ゲイツ夫妻と投資家のウォーレン・バフェットが始めた寄付啓蒙活動。資産家が生前もしくは死後に自身の資産の半分以上を慈善活動に寄付するという「プレッジ」を宣言してみせることで、富裕層の寄付行為を促そうとするもの。 ウィキペディア

Small giving pledgeは、全く浸透してないので(笑)、自分の中でも一旦休止した。

一応頑張って以前、英語でブログ書いてたので、貼っておく(最近全然書いてないな)。


2020年の1月は、本当にいろんなことが起きた月だった。

世の中も多くの事件や問題が起きており、そこに自分たちも直結することがあり、なかなかタフな月だった。

と、同時に、自分達が目指すべく先が見えた気もした。

迷いなく2020年突っ走りたい。

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