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運転席に座って変わったことは? ー研究報告書にぜひ入れてほしい「3つの視点」

こんにちは、あたらぼ3期PMのハリーです。早いもので春からはじまった新しい働き方LAB・研究員制度3期も残り1か月となりました。
今日は皆さんが研究報告書を書くにあたってのポイントをお伝えできればと思い、久しぶりにnoteをまとめてみました・・・!

先に伝えておくと今回のnoteは「こう書いてほしい」と強制するものではありません。実験計画も報告書も基本的にフリースタイルですが、ここでのポイントをふまえるとよりその実験結果を伝えたい誰かに届きやすくなるかも、というお話です。それでは参りましょ〜〜!


研究報告書で書いてほしいこと

研究報告書のフォーマットは、基本的に研究計画書のものと同じです。しいていうのならそこに加えて、「①半年間の実験結果」「②あなたが気づいたことや感じたこと」の2点を加筆してもらえればOK。

それを踏まえて報告書の構成を考えるとしたら、次のような形がオーソドックスな形になるかと思います。

  • 実験テーマ

  • 実験の目的や背景

  • この半年間やったこと(=実験の具体的な内容)

  • 実験結果、気づいたことや感じたこと(=いわゆる考察です)

このうちもっとも重要なのが4つ目の「実験結果、気づいたことや感じたこと」です。というか上3つは計画書でも書いているのでさらっとで問題ありません〜。
(以下のような感じで、報告書の中に "6月に書いた計画書" を埋め込んでくれたらうれしいな!)

▼実験報告書のテンプレート


「そこが大事なのはわかったけど、とはいえどんなことを意識して書いたらいいのか・・・」と迷う方もいると思います。そのときはぜひ以下でお伝えする "3つの視点" を意識してみてください!

視点その1:自分にとって新しい働き方につながったか?

"働き方" といっても、「キャリアアップができた」「在宅でお金が稼げた」という単純な話だけではありません。

思い出してください。半年前の5月下旬、この3期の応募フォームを書いていたときのことを。そのなかで「Q. あなたが目指す生き方・働き方と、その理由を教えてください」という自由記述の設問に全員が答えたはずです。実はこれ、今日の報告書を書くための大きな問いになっています。

応募記録やメモが残っている方はぜひそれを見返してほしいですが、「半年前の回答なんて忘れちまったぜ(てへぺろ)」という方でもNo Problem!  "今のあなたが考える" 理想の生き方・働き方に対して、この半年間の実験がどうつながったか、を振り返ってみてください。

もちろん振り返ったら「目的地とは逆方向に行っていた・・・」ということもあるでしょう。ただ「違う方向に行っていた」「半年間では目に見える成果はでなかった」「より悩みが深まった(笑)」という一見ネガティブなものだって立派な実験結果=結論なのです。

本題からは少し横道にそれますが、最近「I don't knowだって立派な態度表明である」という記事を読んだのでご紹介しておきます。

わからないときはプライドを持ってそれを明らかにする、“I don’t know”と言うことも大切にしています。わからないと伝えるのも一つの大事な結論だと思っていますね。

JINS PARK, 『「I don’t knowだって立派な態度表明」話題の書籍を手がけたグラフィックデザイナー・真崎嶺が目指す議論の理想形』, 2023/10/31


大事なのは「①いったんの結論を出すこと」、そして「②その結論が自分にとっての新しい働き方にどう関係(影響)したのかを考える」の2つです。これらを意識しながら振り返ってみてくださいね。

視点その2:数字化/見える化はできないか?

実験結果を語る上で重要になってくるのは、数字などの客観的な指標。9月に行われたあたらぼ所長・いっちーさん(https://twitter.com/EikoIchikawa)の講話でも『どんなに抽象的なことでも、見える化・数値化できることはある!』、とお話しされていたのを覚えていますか。

なのでできる範囲でいいので、数字などの客観的な指標に起こせるものはぜひそうしてみてください。実験結果の説得力がグッとつよくなるはずです・・・!

ちなみにですが、実は私も数字化・見える化はあまり得意ではありません(計算は得意なんだけど使う領域が違うっぽい)。。 ただ、3期のとあるメンバーから「モチベーショングラフだって十分な見える化ですよ」って言われて、肩の荷がちょっと軽くなったことを思い出しました。きっと皆さんの実験内容にも、少なからず見える化や数字化できることはあるんじゃないかなと思っています。

とはいえそう思うのと同時に、どうやっても数字には表せないものもありますよね。そのときは次でお話しする「その3:あなたの変化」もあわせて考えてみてください。

視点その3:運転席に座ってみて / 座ろうとして変わったことは?

3期のグランドテーマ「人生の運転席に座る」。このテーマでいったん半年間を走り終えて、皆さんにはどのような変化がありましたか。

行き先が変わった人、とりあえずエンジンをかけて走ってみた人、運転席に座るために車を買った人(3つ目は実話です)ー。この半年間での行動は皆違えど、あなたの内面に何かしらの “気づきや変化” があったんじゃないかなと思っています。よかったらそれを言葉に起こしてみてください。

「言語化ってどうも苦手・・・」「言葉にするのってなんか恥ずかし (//)」と思った方もいるでしょうが、その "言葉" はこの世界であなたにしか書けないのです。きれいに書く必要もないので、報告書を書くときの等身大の気持ちをそのまま載せてもらえれば大丈夫。

皆さんのリアルな変化が見られることを楽しみにしております!ここまでが3つの視点のお話でした。

報告書のスケジュール

最後に報告書の提出スケジュールをお知らせします。

  • 23年11月16日(木) ←いまここ

  • 23年12月08日(金) 3期の実験期間終了

  • 23年12月20日(水) 指定のフォームから研究報告書を提出(※提出先は後日Slackで案内)

報告書の〆切は「12月20日(水)24:00」。また、報告書の提出の際に3期の全体アンケートへのご回答もお願いする予定です。

自分で設定しておいてアレですが、実験終了から提出までも2週間弱しかありません・・・。今から少しずつ報告書を作り始めて、ハッピーな気持ち(?)でクリスマスと年末年始を迎えましょうね〜〜。

それではまたSlackでお会いしましょう。残り1ヶ月よろしくお願いいたします!

【参考】過去の報告書の例

ここでは参考として過去の報告書をいくつかご紹介します。この通りに書いてください、というわけではなく一つのサンプルとしてご活用くださいませ。

▼ことのは舎さん(1期)

▼さとみさん(2期)

▼Kabechanさん(2期)

▼いっちーさん(所長)

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