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5年くらい前の悲劇


芝居打ってる間に祖母が倒れてた

その頃私はお芝居が好きでとても頑張っていた

そして同時にその頃大学の集大成である国家試験受験も控えていた

寝る間も削って芝居していた

いい役をもらえたし

その頃好きだと言ってくれる人が居た

その人は色んな事をしてくれたけど

私が本当にしたかった「勉強」をデートとかであまりさせてくれなかった

嫌とあまり強く言えなかったから調子に乗ったんだと思う

いい役をやっている間に祖母が熱中症で倒れた

私は公演を終えると急いで家に帰った

母は「お前がいたのに」とひどくなじった

後日「そんな事言ってない」とか言ったけど

公演が終わったけど祖母の介護が始まった

好きだと言っていた人は私の状況を「へぇーそうなん」で終わらせた

相変わらずデートにだけは誘って来やがった

今の私に必要なのは勉強する時間と祖母がまた倒れない事

介護の事が全くわからなかった

誰にも相談できなかった
相談しても「へーそうなんだ」で終わる
私はお茶の間に話題を提供しているんじゃない
辛いしどうしようもないし知識を求めていた
「へえーそうなんだ」が一番求めていないものだった
不幸でマウント取る人も心底要らなかった

テストだって随分悪くなった

相談乗るよと言ってくれた人が居たけど

結論「私の方が可哀想」と主張したいだけのようだった

不幸でマウント取る奴本当に死ねと思う
品がないし失礼だし

私は本当にその人が好きなら、その人のやりたい事を尊重すると思う
本当に不幸な人は不幸でマウントを取らないと思う

5年以上前の話。

結局祖母は自宅介護から施設に入った
今年で95になる
今でも元気
私は勉強に専念した
ちゃんと国家資格をとって働いている
好きだと言っていた人とは喧嘩してそのまま連絡をとってない
管理栄養士として高齢者のための施設で働いている

人生はなるようになるけれど
辛い境遇にいる人、いるかもしれない人に「へぇーそうなんだ」を絶対言えない

介護はいずれ自分の身になるかもしれない
大切な人がが倒れても相談できる相手がいないかもしれない
一大事なものを抱えていて動けなくなっているかもしれない

そのための知識はつけるべきだと思っている


そして再三言う。
不幸マウント取るやつ死ね。



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