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『ハリーポッターと賢者の石』映画版でカットされた原作のエピソード
『ハリーポッターと賢者の石』は、J.K.ローリングが1997年に発表した、魔法使いの少年ハリー・ポッターとその仲間たちの冒険を描いたファンタジー小説です。この小説は、2001年に映画化され、世界中で大ヒットしました。映画版は原作に忠実に作られていますが、細かい部分はカットされたり、変更されたりしています。ここでは、そんな映画版で省略された原作のエピソードを紹介します。
マルフォイとの初対面
原作では、ハリーはホグワーツ特急の中で初めてドラコ・マルフォイと出会います。マルフォイは自分が純血の魔法使いであることを自慢し、ハリーに友達になるよう勧めますが、ハリーは断ります。マルフォイはロン・ウィーズリーを見下し、ハリーにロンと仲良くしないよう忠告しますが、ハリーは逆にロンと意気投合します。このシーンは、ハリーとマルフォイの対立関係や、ハリーとロンの友情の始まりを示す重要なシーンです。
映画では、このシーンはカットされています。代わりに、ハリーとマルフォイは組み分けの儀式の直前に大広間で初めて出会います。マルフォイは自分を紹介し、ハリーに友達になるよう勧めますが、ハリーは断ります。マルフォイはロンやハグリッドを見下し、ハリーに彼らと仲良くしないよう忠告しますが、ハリーは逆に彼らをかばいます。このシーンも原作と同じように対立関係や友情を示すシーンですが、原作ほど深く描かれていません。
ピーブス
原作では、ピーブスというポルターガイスト(悪戯好きな幽霊)が登場します。ピーブスは常に城の中で大声をあげたり、物をひっくり返したりして生徒や先生たちを困らせます。しかし、誰も彼を追い出すことができません。ピーブスは物語に深みやスパイスを加えるキャラクターです。
映画では、ピーブスは登場しません。彼のシーンは全てカットされています。物語に直接関係しないキャラクターだったからでしょうか。
ハーマイオニーの出っ歯
原作では、ハーマイオニー・グレンジャーは出っ歯であることが何度も言及されます。彼女は自分の出っ歯にコンプレックスを抱いています。『ハリーポッターと炎のゴブレット』では、マルフォイにかけられた歯呪いで出っ歯がさらに伸びてしまいますが、それをきっかけに歯を整形します。
映画では、ハーマイオニーは出っ歯ではありません。彼女を演じたエマ・ワトソンは当初、つけ歯をして撮影していましたが、セリフが言いにくかったためにやめてしまいました。そのため、映画では彼女の出っ歯に関するエピソードは全てカットされています。
賢者の石を守る試練
原作では、賢者の石を守るために、ダンブルドアや先生たちが様々な試練を仕掛けています。ハリーたちはそれぞれの試練をクリアしていきます。試練は以下の通りです。
フラッフィー:三つ首の番犬。ハープの音で眠らせる。
悪魔の罠:巨大な植物。動かなければ逃げられる。
飛ぶ鍵:鍵の形をした羽根の生えた金属片。空中戦ゲームクィディッチの技術で捕まえる。
魔法チェス:巨大なチェス盤。チェスのルールで勝利する。
魔法薬:火と毒で囲まれた部屋。正しい薬を飲めば進める。
鏡の部屋:みぞの鏡。心から望むものが映る。
映画では、このうち魔法薬の試練がカットされています。そのため、ハーマイオニーは魔法チェスの後にロンと別れてしまいます。原作では、ハーマイオニーは魔法薬の試練まで一緒に行き、そこでハリーと別れます。
まとめ
『ハリーポッターと賢者の石』は、原作と映画で細かな違いがあります。しかし、どちらもハリーポッターの世界観や魅力を十分に表現しています。原作と映画を比較しながら楽しむことで、より深くハリーポッターの世界に入り込むことができるでしょう。
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