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J2のチームがJ1のチームに勝ってもジャイキリとは呼べない3つの理由

天皇杯3回戦で多くのJ1チームが下のカテゴリーに敗れ、ジャイキリが沢山起こったみたいな記事を読みました。

以前に比べて、確かにしたのカテゴリーが勝つシーンをよく見かけるようになりました。その最たるものがJ2ヴァンフォーレ甲府が天皇杯で優勝したことです。

リーグ戦の長丁場の戦いだと、総力戦になり地力の差が出やすいのですが、トーナメント戦のような一発勝負で、J1チームがフルスタメンではない状況だと大きな差は感じられなくなりました。
J2のチームがトーナメントでJ1のチームを倒したところでジャイキリでもなんでもないように思えてしまいます。

どうしてここまで波乱が起こるのかを考えてみると、大きく3つのことが原因ではないかと。

1つ目は、日本サッカー界の裾野が広がり、底上げができているから。
要因としては、指導者の世代交代が進んできているからというのが大きなウェイトを占めているのではないかと思います。
小学校年代から世界基準のサッカーを教わる場が増えたことで、サッカー後進国から抜け出して、世界トップクラスの国に対抗しうる人材が育ってきているのは確かです。
それは、小学生のサッカーの指導方法を見ても大きく変わってきています。
というよりも、昔ながらの監督が神のような存在で、絶対的な指導者がいて、、、というようなチームは、いくら伝統があっても廃れていっています。それもものすごい速さで。
単純に小学生年代から選手の質が向上してきているのは、日本サッカー界の未来は明るいのではないかと思います。

2つ目は、個人戦術よりもチーム戦術が重要視されているから。
ピッチ上にファンタジスタの不在や10番の不在が嘆かれている状況はどういうことかというと、個人のセンスで状況を一変させるというよりも、チーム全体の戦術によって状況をひっくり返す。個の技術はもちろん大切ですが、個々の能力はJ1チームの方が高いかもしれませんが、サブ組で構成されているJ1とフルスタメンに近いJ2では、チームとしての成熟度でJ2が上回るということは往々にしてあります。そして、その状況が顕著になっているのが、トーナメントではないかと。

3つ目は、J1が最高峰の舞台ではなくなったから。
A代表だけでなくオリンピック世代も多くは海外組になっています。
日本人選手の最高峰のほとんどがJ1にはいません。
代表を見てもわかるように、現状は海外>J1>J2となっています。

仮にワールドカップ予選のようにカテゴリーでチーム分けをすると、海外組がカテゴリー1で、J1とJ2の上位チームはカテゴリー2に分類されるのではないかと思います。
そもそもとして、J1とJ2に大きな差がなくなっています。なぜなら日本人選手の最高峰はJリーグにほとんどいなくなってしまっているからです。

もし海外組が全てJリーグでプレイしていたとしたら、100%ではないですが、海外組の選手分、J1のスタメン選手がサブに回ると仮定すれば、J1とJ2の差がなくなっているのも頷けます。

個人的にはもっともっとプロサッカークラブが増えて、どんどんと裾野が広がればいいのにと思っています。
そうすれば若き日に発掘されなかった才能が発掘される可能性が高まるからです。
まだまだ日本サッカー界は、この才能を見逃さないという点が弱いように思います。
クローゼのような選手がもしかしたらJFLにいるかもしれません。

結論としては、J2チームがJ1チームを破ったとしてもジャイキリと呼ぶのは止めましょうということです。
まぁ、ジュビロ磐田はJ3のチームに…これ以上は、涙なしでは語れないので、ここまでにしようと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます それだけでとても嬉しいです ただ読んでくれただけで イヤ本当に読んでくれただけで十分です 本当に嘘じゃないよ