あせらず(2020/11/03)
あせってないガクだった。
広島にもどってきて、ずっと目に見える結果ってやつにおいかけまわされて、あせって。いっつもヘロヘロだったガク。古巣・ベガルタ仙台戦、そんなガクが、センターラインあたりで、ぽかぽか陽気のなか、のんきにプレーしていた。
なんだかずいぶんすっきりしたたずまいだった。見てておちつくかんじ。
マイボールになったらDFラインちかくでパスをひきうけてさばいて。相手おしこんだらサイドにでばり、ワンタッチパスで決定機のきっかけをつくる。ゴールやアシストといったものからはとおいプレーを、あせらず、のびのびとやっていた。
それでいて相手ボールのときは、マークする相手をしっかりつかまえて。チームが押しこまれてたらからだなげだす。のびのびしてるだけじゃなくって、集中もしていた。からだがうごくのか、ボールに足ものびた。
なんだかカズみたいだった。森﨑和幸みたい。コージの後継者ってずっといわれてきた野津田岳人が、カズのようにプレーしていた。ユースでもパラメータ攻撃力に全フリしたようなプレーしてた、あのガクが。その違和感がすごくたのしかった。
もしかして本質は”そっち”寄りだったりするのだろうか。前線のせまっくるしいところでシュート撃とうと躍起になってるより、うしろで縁のしたの力もちやってるほうが全然さまになってるものだから、ついそうおもった。そういえばカズもむかしは攻撃寄りの選手だった。
それならそうで、青山さんや駿のナナメうしろでやりつづけたら、おもしろいガクが観られるようになるかもしれない。監督さん、ひとまずためしてみてはくれないものか。
とりあえず今日の浦和戦、メンバーに入ってることを祈る。
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