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新スタジアムで観たかったよ航平

 まったく試合にからめないって、どんなきもちなんだろう。しかもパンデミックだなんだつって、街で気分転換ともいかない。サッカーやるとき以外は、家とか、へだてられた空間でジッとしている。

 しかもそのサッカーをやるのも、吉田のグラウンドでだけ。エディオンスタジアムじゃない。観覧にくるひともいないから、ファン・サポーターの目もととかず、声もきこえないところで日々淡々とボールをける。

 そんな壮絶な、しずけさばかりがただようこの期間を、清水航平はどうやりすごしてきたんだろう。

 中野さんの記事をよむと、"自分のふるまいをまわりに見せる"っていう役割を、必死にこなしていたみたいだった。これは想像つく。スタメンとサブをいったりきたりしつづけたひとだし、いろんな先輩の背中からまなんできたこともあるだろうから、きっとうまくこなせてたんだとおもう。

 でもそれは、サッカー選手としてどうなんだろうって話になる。感染に気をつけながら日々をすごしていると、ぼくみたいなニンゲンですら、かんがえこむ時間がふえた。航平も、自分のサッカー選手としてのありかたを、ずっとかんがえていたんじゃないだろうか。

 だから、こういう結論だって出るよなあと納得してしまう。

 ほんとは納得なんかしたくない。新スタジアムできるんだよ、塩谷だってかえってきたじゃん、まだ広島にいてよ、とおもう。でもクラブがあれだけ選手をのこそうと必死になってるときに、わざわざ契約満了ってリリース出すってことは、たぶん、航平自身がきめたことなんだよな。あぁ。

 今度こそおわかれ。リリースにはコメントがなかったから、あたらしいクラブとの契約がきまったらあらためて出るのだろう。はやくよみたい。でもさー。ぼかあさびしいっすよ、航平さんよ……。

 ――ちなみに。航平のあとの16番は、彼が背負うらしい。

 ならいいか、にはぜったいにならないけれど、でもインスタの文よんで「ブッ」っておもわずふきだしちゃったから。がんばってきりかえなくちゃっておもう。しずんでたけどすこし浮上できたよ。ありがとう雄也。

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