貧乏はツライが武器になる。でも、虚しい。
我が家は貧乏だ
我が家は貧乏だ。
父はわたしが1歳のときに脱サラした。
それから職を転々とし、今は自営で細々やっている。当然ながら非課税世帯だ。
父が自営で仕事を始めたのは、わたしが小学校高学年の頃だったから、特に印象に残ってる。
母の「今は始めたばかりで大変だけど、暫くしたら安定するよ〜」という言葉を信じていたけど、世の中そんなに甘くはないよね。
それでも、母は家計のやりくりが上手だったから、普段の生活に不便を感じることは無かった。
でも、同級生がディズニーやUSJに旅行へ行っている話を聞くのは凄くつらかった。
金さえあれば何でもできる
金さえあれば何でもできる
金さえあれば何でもできる
金さえあれば何でもできる
寝る前に涙を流しながら唱えたことが数えきれないくらいあった。
そんな我が家だったけど、教育費だけはちゃんとお金をかけてくれる優しい親でもあった。
お陰で、塾にも通わせてもらえたし、中高は私立の進学校にも通わせてもらえた。
容姿もダメ、スポーツもダメ。
わたしの武器はいつしか勉強しか無くなっていた。
だから、わたしが両親に恩返しするとすれば、国立大に合格することだった。
国立大であれば、非課税世帯だと授業料はタダ。
さらに、給付奨学金ももらえる。
こういうのは、貧乏の方が何かと得するのだ。
そういう日本の福祉国家的政策には感謝かも。
親のお金に頼ることなく生きていける。
これ以上の親孝行はないじゃん。
そう信じていた。
晴れて大学生になるも、そこに貧乏はいない
少しまわり道をしたけど、晴れて大学生になった私。でも、そこにはお金でのし上がった人たちばかりの世界。
都会の大学には、大手の塾出身だったり、有名進学校に通える裕福な人たちばかり。
帰国子女が多いし、留学とかしてる子も多い。
インスタのストーリーに高級レストランや海外のテーマパークでの写真あげる子。
高そうな洋服をしっかり着こなす子。
そこまでいかなくとも、旅行に行ける子。
外でよく食事をする子。
スタバでコーヒーを買える子。
結局、この世はお金で決まるんだな。ってすごく感じた。
私の貧乏性はずっとつきまとう。
虚しい。
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