#映画感想文 「愛は静けさの中に」 コーダあいのうた〜30年前の前日譚
BS-NHKお昼映画で録画視聴
再視聴したいが、なかなかprimeしてくれないので待ってました!
1986年の作品
ろう学校の先生ウィリアム・ハートと聴覚障害の職員マリー・マトリンのラブストーリー
撮影時は20歳そこそこでマトリンはこの作品でオスカーを受賞している
未だに主演女優賞の最年少記録は破られていない
障害者のラブストーリーを描いた世界でも最初?の作品で、その後日本でも10年単位ぐらいでドラマ化される定番ジャンルになった
秀逸な手話演出
二人のコミュニケーションは手話だが、
マトリンは気が強く怒り出すと、
マシンガン手話で荒っぽく+速くなり、
温厚なハートは最初は手話で答えるが、
「うるさい!」と叫んでしまうシーン
その後手話のシーンは内外あちこちで観るが、異なるコミュニケーション法の演出表現として最も完成されている
怒りのダンスを踊るような手話や緊迫感は映画というより、戯曲か演劇的で
30年前に見て、いまだに鮮明に印象が残っている
2021年コーダに繋がるプロット
2021年の名作コーダ-あいのうた
お母さん役どこかで見たことあるなーと
調べてみると
なんとマリー・マトリン
無理もない
きれいな鼻筋は変わらないが、
35年経過し、輪郭や体型、髪の色も変わり、派手めなぶっ飛びお母さんを演じているのだから気づくわけがない
改めて、愛は静けさ をみると
コーダのプロットと似ている
野生味があり、何かを守る為、気が強い女性の人物造形
昔は綺麗でモデルをしていた=カットモデルか?
娘に「ろう者で生まれて欲しい」共通のセリフ
などなど
コーダの制作にマトリンは初期から関わっており、聴覚障害者のありのままの人生観を映画に反映させる役割を果たしているようす
ひょっとすると、
あのままマトリンが街を出ず、
教師と別れ、漁師の妻となり
30年時間が経てば、
こんなお母さんになっているかも
と言ったところがコーダシナリオ作りのスタートだったのではないか?
そう思わせるほど、プロットが繋がっている
2022年ウィリアム・ハート死去
ハートとマトリンは、この後同棲し、
想像プロットのままに即別れた
残念ながら、ハートは昨年亡くなった
1950年代を思わせる
インテリジェンスでエレガントな
モゴモゴ話すことを許される男優は
もう二度と現れないだろう
そんなわけで
NHKBS様「蜘蛛女のキス」もお願いできませんか?
こちらもアマプラこないもので。。