心が時間を感じとらないようなとき
世の中はどんどん便利になっているのに
豊かな生活になっていくはずなのに
心に潤いがなくなっているのはなぜでしょう
忙しさを埋めるために大量消費されるモノたち
環境破壊に無関心な私たち……
時間に追われる生活の果てに、何を求めているのでしょう
そんなとき、私はやっぱり灰色男を思い出します"(-""-)"
ミヒャエル・エンデの『モモ』という本。ご存じの方も多いと思いますが、簡単なあらすじです↓
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モモは人の話を聞くのが特技の女の子。不思議なことにモモと話をしていると自然と解決策が浮かんできます。いつしか人々は困ったことがあるとモモの元へ訪れるようになりました。ある日、街に灰色の男たちが現れるようになります。灰色男たちは、いかに普段時間をムダにしているか、それらのことをやめて余った時間を時間貯蓄銀行に預ければ倍になって返ってくる、などと言って、時間を節約することがすばらしいことと人々に言って回りました。人々は節約した時間を奪い合うようになり、時間に追われ、街がギスギスするようになりました。そこで、モモが灰色男たちによって奪われた時間をとり戻すというお話です。
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「時間とは、生きるということ、そのもの」という言葉があるのですが、灰色の男たちによって「時間」を奪われてしまえば、「人生」そのものを奪われてしまうということなってしまいます。児童文学の名作ですが、大人になってから読むと深く考えさせられます。
作者のあとがきには
「過去におこったことのように話しましたね。でもそれを将来おこることとしてお話ししてもよかったんですよ」と書いてあるところがまた意味深です。。。
時間という概念は奥深いものです。
シスターの故・渡辺和子さんの著書「あなただけの人生をどう生きるか」という本のなかにも
「時間の使い方は、命の使い方」であり、「一人の人生の質というものは、その人が送る時間の質にかかっている」と書かれています。
はーもにーぷれいすでは、5/6(木)の放送で「なまけものになろう!スローライフのすすめ」ということで、電気代0円生活をされているフジイチカコさんに、東日本大震災、原発事故、そしてコロナ禍に至る10年間の想いを表現された個展「還(メグル)10years展」を開催したいきさつや想いをお聞きしました。
コロナ禍を機に、時間の使い方、ライフスタイルの変化について考えてみるのもいいですね。
時間(人生)とは、言葉にするのは難しいけれども音楽のようなもの。
どうせなら素敵な音楽を奏でたいですよね。
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