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お母さんの幸せは、家族の幸せ。私のタッチフォーヘルス活用法【後編】

私の生き方を大きく変化させてくれたタッチフォーヘルス。私が日常生活でどのように活かしているかインタビュー記事にしていただきました。 ぜひ読んでみてください。

タッチフォーヘルスインストラクターとしてオーストラリアと日本で活動している三谷和葉さん。32歳から6年間悩まされていた喘息の発作が、キネシオロジーという筋肉の調整法で、一晩で消えるという驚きの体験をしました。その後、キネシオロジーをより気軽に使える家庭用セルフケアとして発展させたタッチフォーヘルスにオーストラリアで出会い、その技術を習得。自身の体験から、タッチフォーヘルスを通じ、誰もが持つ”自分の治癒力”を使って健康で幸せに生きられることを伝えています。そんな和葉さんに、タッチフォーヘルスを使った自分や家族のための健康管理や子育てに活用してよかったエピソードなどを伺いました。

三谷和葉(みたに かずは)1984年静岡県生まれ。国際キネシオロジー大学公認タッチフォーヘルス インストラクター。オーストラリア·シドニーを拠点とし、一時帰国の際には故郷である静岡県富士市でもセッションを提供。2015年よりオーストラリア在住、1児の母。日本では薬剤師としての長年の勤務経験があり、西洋医学や薬に関する知識を持つ

タッチフォーヘルスとは

1973年にアメリカで誕生して以来世界112カ国以上に広まっている家庭で使える健康法。「自分の健康は自分で守る」という目的で作られ、複雑な学問である”キネシオロジー”という筋肉の調整法を誰でも学べて簡単に使えるように発展させたもの。具体的な方法としては、身体のさまざまな場所に触れたり動かしたりして、筋肉の反応を診る。抱えている身体の不調や悩みや今感じていることを口に出してみたり、インストラクターからの質問に答えたりしながら、心身両方のバランスを整えていく。

タッチフォーヘルスについては、こちらの記事で詳しく説明しています

−−前回のインタビュー記事で、タッチフォーヘルスを初めて受けた和葉さんの感想を改めて紹介します。
初めて受けた後、全身が軽くなった感じがしました。それよりも驚いたのは、考え方の変化です。自分の周りで起きていることに対して、ネガティブに捉えていたことが、ポジティブに捉えられるようになったのです。自分の心に余裕が生まれて、息子のわがままの下に隠れている気持ちなどが手に取るようにわかるようになりました。

子どもの不調の裏に隠れた気持ち、外に出すとどうなる?

−−タッチフォーヘルスを通じて心の余裕が生まれ、息子さんの気持ちをより理解できるようになった和葉さん。そのきっかけに、ある印象的な出来事があったと言います。
私には現在5歳の息子がいて、学校でタッチフォーヘルスを学んでいた期間、勉強で忙しく息子(当時4歳)との時間を十分に取れない日が続いていました。ある晩、息子が突然腹痛を訴えてきました。夜中の数時間置きに「お腹が痛ーい!」と泣き叫び、翌朝もベッドから出られない程に苦しんでいました。お腹の不調に効くハーブを飲ませてみましたが、効果はなし。そこで、タッチフォーヘルスのテクニックを使い、色々な身体の部位に触れてみました。そしたら、ある部位に触れたとき息子が泣き出したのです。腹痛で泣き叫んでいた様子から一転し、静かにシクシクと。泣いている理由を聞いてみると息子は「ママ、お勉強に行かないで。僕、さみしい」と言いました。その瞬間に私は、息子の腹痛の裏に隠れていた”ずっと我慢して言えなかった気持ち”にやっと気づきました。私がタッチフォーヘルスを学びに行き始めて数ヶ月。朝から晩まで家を空け、時には息子の寝顔しか見れない日もありました。それでも息子は、毎朝笑顔で送り出してくれていました。私も息子自身も気づけていなかった「さみしい」という感情を外に出したら腹痛は治り、息子はぐっすりと眠ることが出来ました。それ以来、腹痛を訴えることは今のところありません。

−−さみしいという気持ちが原因だったんですね。この経験から和葉さん自身に何か変化はありましたか?
今この場で息子が感情を表すことが出来ているかどうかを気にかけるようになりました。そうすることで、今まで気づかなかった彼の隠れた気持ちが汲み取れるようになり、息子の気持ちをより理解しやすくなりました。今回の息子の腹痛のエピソードのように、感情を出すと身体に出ている不調が消えることがあるので、心と身体がつながっていることを実感しています。場合によっては、医療や薬などに頼ることなく自分で体の不調に対応できるので、タッチフォーヘルスを学んで良かったと心から思いました。

−−和葉さんの息子さんのような小さい子どもだけでなく、どんな年代の子どもにもタッチフォーヘルスは使えるのですか?
はい、使えます。小さい子どもは、まだ言葉を使った表現が上手にできない年齢でもあるので、言葉で質問するよりも身体を触って身体を診る方がわかりやすいことがあります。身体のいくつかの場所をマッサージしてあげるだけでもいいです。年齢が上がるにつれて、身体を触られるのが嫌な子どももいると思います。その場合は、親ではなく子どもが自分で触るようにするといいです。

息子さんと海岸沿いで散歩

タッチフォーヘルスが、日常で活きる場面


−−次に、和葉さん自身のセルフケアとして、日常生活では、タッチフォーヘルスをどのように活かしていますか。
簡単なものだと、朝起きるのが辛いときによく使っているテクニックがあります。ベッドで寝ながら胸部や顔にある調整ポイントを押さえたり、マッサージをしたりすると、脳と身体の間の伝達がより届きやすくなり、動けるようになるのです。やる気が出るようにスイッチを入れるような感覚で使っています。

−−とても気軽に使えるのですね。他にも何かありますか?
はい。おでこにそっと両方の人差し指と中指、薬指の3本で軽く触れます。ちょうど眉毛の上あたりです。これは、感情のストレスを解放するポイントになります。一旦冷静になりたい時に使うことが多いです。よかったら今、試してみてください。

−−(実際にやってみたら)確かに、触れたおでこの部分がじわっと温かくなり、気持ちがその部位に集中する感じがします。
触れることで前頭葉(運動・言語・感情を管理する働きがある脳の器官)を活性化させるので、感情的な状態が落ち着くのです。ストレスの軽減ができるので、いつでもどこでも気軽に試してみてください。

−−実際にタッチフォーヘルスを一度体験してみたいという方もいると思います。対面でもオンラインでも参加できる体験会とは、どのような内容ですか?
体験会は無料で、時間は30分です。今抱えている悩みや問題に対してどうなりたいかという”目標設定”をします。その後、オンラインでは私ではなくご自身の手で身体に触れてもらい、どんな感じがするか伺いながら進めていきます。

−−はじめにする”目標設定”は、何のためにするのですか?
目標設定はタッチフォーヘルスのセッションの中で特に大切にしているものの一つです。なぜそれをするのかというと、その方が効果が出やすくなるからです。目標に対して現在の自分の状態が遠ければ遠いほど、身体はストレスを感じています。具体的には、その目標が実現しないのではないかと疑っている気持ちがあると、身体のどこかの部位の筋肉に反応が出ます。反応としては、その箇所は強張っていて動きが悪いことが多いですね。目標設定した上で、筋肉のバランスを整えることで、身体も、受けている方自身も目標の実現をより強く信じられ、目標を叶えやすくなります。

−−”目標設定”はどんな内容にしたらいいですか。具体例も教えてください。
例えば、肩こりを解消したいと感じている時。気になっている肩こりに対し「自分がどうなりたいか」に着目し「肩が軽くなり、私はリラックスしている」と目標設定します。私の場合は「家族とのびのびと楽しく過ごしている」という目標設定をしたことがあります。セッションで筋肉のバランスを整えているうちに「こだわりは捨てても良い」という選択肢が浮かんできました。当時の私は食にこだわりがあり、身体に良くないと言われている食品を避けていました。そのこだわりのせいでストレスを感じることもありましたが、家族と自分のための最良の選択だと信じていました。目標設定で「自分がどうなりたいか」を明確にすることは、自分の幸せについて考えること。私が本当に大切にしたいのは、食にこだわることよりも「家族とのびのびと楽しく過ごすこと」だと気づいたのです。セッションを通じて隠れた自分の気持ちに気づくと、物事の捉え方が変わり、自分にとって本当に幸せな別の目標がひょっこり見つかることもあります。その人にとって何が幸せか自分で気づくことが大事なので、途中で目標が変わったり間違えたりしてもいいのです。まずは目標設定してみることが大切です。

−−実際に和葉さんのセッションを受けた方からの感想は、どんなものがありましたか?
非常によく寄せられるのが「自分が幸せだとどんな感覚なのか、幸せだった時はいつだったのかなどと考えたことがなかった」という声です。そして、自分の幸せについて口に出してみたら自分自身が楽になったと感じる方が多くいて、そんな変化を間近で見られると、私もとても嬉しいです。

自然の中で遊ぶ息子さん

母である自分が人生を楽しみ始めたら、家族に起こった変化

−−タッチフォーヘルスと出会ってから、どんな変化がありましたか?
タッチフォーヘルスを学び始めた当初、夫の反応は「それを学んで何の意味があるのか?」と不思議そうでした。それまで家を長く空けたことも今まで無かったので、研修を受けている間は息子にもさみしい思いをさせてしまいました。しかし、私自身が楽しんでタッチフォーヘルスを学んでいたら自然とイキイキとしてきたようで、いつの間にか夫からも応援してもらえるようになりました。私がご機嫌だと、夫も息子も嬉しそうです。

−−タッチフォーヘルスが、家庭円満をもたらしたのですね。今後はどんなことをやっていきたいですか。
個人セッションだけでなく自分や家族のためにタッチフォーヘルスを学んで使っていきたい人のためのクラスも開催しています。学んだらどんどん使ってもらい、健康で幸せに生きられる人を今後も増やしていきたいです。英語圏では「Happy mom Happy family」という言葉があります。意味は”家庭の中心にいる母が幸せだと、子どももパートナーも家庭全体が幸せになる”。私自身、タッチフォーヘルスに出会ってから正にこの言葉の意味を実感しています。タッチフォーヘルスは子育てにも使えますが、まずは親が自分の心と身体を自分で整えていけるようになることが最優先。心と身体のバランスが整うと元気でいられ、それは子どもやパートナーにも確実に伝わっていきます。大人が自分の目標の実現をしながら、本当に幸せな生き方を積極的に選択していけたら、そばにいる子どもも「自分にも自分の人生を切り開いていく力がある」と自然と学び、幸せに育っていくと信じています。


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インタビュー・文・バナー制作 原井けいこ
画像提供 三谷和葉


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