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事実は変えられなくても、考え方は変えられる

昨日の記事で20代後半の頃、ビジネス本や自己啓発本をよく読んでいた、という話を書きました。

読み始めるきっかけになった最初の1冊が、和田裕美さんの『こうして私は世界No2セールスウーマンになった』という本でした。当時の私がいかにセールスに行き詰まっていたかがわかるチョイスです。

月並みな感想ですが、この本を読んで「やってみよう!頑張ってみよう!」と思えました。和田さんの講演も聞きに行ったほどです。

この本を読んだのは、もう10年以上前のことなのですが、今でも心に留めている言葉があります。

事実は一つで考え方は二つ

事実はいつも中立だけど、それをすばらしい!と言う人もいれば、最悪だ!と言う人もいる。

同じ事実でも、その人次第で肯定的か否定的か決まってしまう、ということですね。

ちょうどこの本を読む少し前に、まさに「事実は一つで考え方は二つ」という出来事がありました。

当時の私は学習塾の教室長をしていたのですが、比較的生徒数の多い校舎から、生徒数が4分の1程度の校舎に異動になりました。

規模の大きい校舎を任せるのはまだ早いと判断されたわけです。実質、降格人事みたいなものですから、悔しい気持ちはありました。でもそのときは悔しさをバネに頑張ろうとは思えず、意気消沈。やる気を失っている状態でした。

そんなとき、たまたま電話をくれた仕事関係の方に「新しい環境はどう?」と聞かれ、異動について、つい愚痴をこぼしてしまったんです。

そんな私に、その方は「生徒が少ないなら、伸びしろがあっていいじゃん!増やしがいがあるって思えばいいんだよ」と言ってくれたのです。

その言葉をきっかけに私は奮起し、真剣に仕事に向き合えるようになったのでした。

異動になってしまった事実は一つでも

否定的「異動させられた...やる気出ない...」

肯定的「伸びしろある!やりがいある!」

と、考え方は二つある。それならば、肯定的な方を選ぶ方が断然良いですよね。

noteを書き始めて、過去を振り返ることが多くなり、良い思い出ばかりじゃなくて、つらい思い出もよみがえったりするけど、そんなつらい思い出だって、見方や考え方を変えてみたら、また違った意味を見出だせるのかもしれません。



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