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よい音とは。

よい音とは。完全に好みだと思いますが、そう言ってしまうと、読む気が無くなると思いますので、ちょっと待って!

今回のバイノーラルマイクでの録音で前回の記事で書きましたが、所謂、マイクを個々に立てて録音する、という事ではないので、音質がそういう録音とは違ってきます。

お伝えしたい事、その1

トランペットの場合、個々にマイクをセッティングして録音する場合、マイクの位置は、所謂ラッパの形をしている先端部分(知ってる方はベルね)からマイクの距離まで約15センチくらい(当然、色々な距離感、録音の仕方はありますよ!よく見る距離感の話です。)

これって、実際ライブハウスで、そんなにラッパ部分に耳を近づけて聞くことなんて、ないですよね。

しかも、トランペットって、その他の楽器もそうですが、会場に響いている音も込みで演奏するので、実際、ラッパ部分から15センチの音なんて聞かない訳です。

ものすごく大きな会場で、マイクありきの、スピーカーありきで、生音が聞こえない場合は別です。(それを書きはじめると、きりが無いので割愛します。)

録音した物として、そんなにラッパ部分から15センチくらいの音色だけが、よい音!とするのは疑問があるというか、

編集ありき、クリアで無駄のない何か、に使うにはいいと思いますが、それ以外のやり方、音の楽しみ方だって、あってもいいと思いますよ!

昔のジャズの録音なんかは、部屋にマイクを2個くらいおいて、演奏している音、全体を録音していたりします。

どっちが、どうなんでしょうか。

お伝えしたい事、その2

録音の、音の無駄のないクリアな感じ、編集ありきの音源も当然良さがありますが、音色がそんな感じの物、イコール音源的に音楽的に素晴らしいでは無いと思います。(そりゃそうだよね。言われなくてもわかってる!)

で、僕はジャズをよく聞いていた頃は、ジャズは即興演奏だし、ライブ版の方が色々な事が起きていて、とても楽しかったんです。

(ライブ版は、個々に部屋にはいって録音とかでは、当然ないので、スタジオ版とは録音の仕方が違います。と、言う事。)

スタジオ版は音はクリアだけど、内容的には淡白な場合が多いイメージでした。

要は、どんな録音だっていいけど、結局は内容ですよね。

個々のブースに入って演奏すれば、音楽でのコミュニケーションは当然、かなり、やりづらくなりますから、冒険はしづらくなったり、熱度は変わってきますね。

なので、やり方が各々違ったって、いいじゃない!という事です。

予算ないから、そういう録音できない人の言い訳っぽいか(笑)

今回のバイノーラルマイクだっていい感じだもんね!!

お伝えしたい事、その3

個々でマイクを立てて、個室に入って、他の楽器の音が自分の音にまざらないで録音をすると編集ができます。

間違っても、自分だけ録音やり直しができるし、例えばソロの部分だけ、何回か録音して、いいデキのを使うとか、2回目と4回目のその部分をつなげてー、とかする事もできます。

なんなら、タイミングや、音程まで加工できます。

最近は、スマホ、タブレットで写真が気軽に編集できますが、音にそういった加工ができます。

それが、向いている音楽もありますし、そうじゃ無い音楽もあると思います。好みですが。

で、今回のバイノーラルマイクは、編集ができません。

良くも悪くも、素材の味をいかします。その空間の音を録音する事になります。(専門的になりますが、当然、録音した物、全体的に何かをする事はできますし、今回の作品でも、必要な処理はしています。)

もしかしたら、こっちの方が、会場に来ている、そのまんまの音を録音する事ができるかもしれませんね。

よい音ってなんですかね。

何かを聞くときに、そういうのを考えるのが、楽しい事だったりもしますよね。

僕が、何を言いたいかというと、今回の録音は個々にマイクを立てていませんので、良くも悪くも、そういう音質です!という事です。

さて、次回は、実際にどうやって録音したのかを書きます!

続く

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