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最近読んだもの・観たもの11

こんにちは。外資コンサルタントのあるぱかです。
ここでは、自分がいいなと感じた最近のinputを備忘代わりに書きなぐっています。趣味嗜好が似ていると感じた方はぜひオススメの記事や本、podcastなどなど、なんでもご紹介ください。

しばらく書くのをさぼっていましたが、ちびりちびりとひねり出して11本目になりました。
それでは今回の読んだ・観たです。


読んだ/読んでいる(記事)

■主観だけが世界を変える

ジュエリーショップ「アルビジア」の方が書いた「なぜ着用イメージ写真を乗っけないのか」の記事。

なんでなのかは実際に記事を読んでもらうとして、この記事は読んでいてとにかく引き込まれる、私が書きたくてやまない「読ませる文章」。
ジュエリーにあまり興味がない私でもぐいぐいと引き込まれるのは、最初から最後まで文章の中心にあり続ける強烈な主観があるからだ。
私はこう感じた、私はこう思う、私はこうしたい…

世の中に数多あるデータを独自の観点で切り取って分析し、誰でも発見できたはずなのに誰も発見できなかったストーリーを読むのも確かに面白い。
安宅さんの大学教育に関する論考は個人的にこういうコンサル文学の最高峰だと思ってる。

ロジックのきれいにつながったストーリーとそれを支える一連のファクトデータは素晴らしい。
ただ、客観的なロジックもなく、ファクトもない。あるのは圧倒的主観のみ。そんな文章も素晴らしい。
「人を動かすのは論理じゃなくて情熱だ」みたいな薄いことを言うつもりはない。ただ、「自分はこう思う。だからこうしたい」という、その人にしか描けない思いや感情が映し出されている文章は人の胸を打つし、人の心を動かす。
生きる意味を見つけた人の文章はいつもカッコいい。



読んだ/読んでいる(本)


■全体感さえつかんでしまえば、そしてそれが一番難しい

コンサルタントベーシックのお勉強として購入。あらゆる問題解決に適用できるのかなと期待度高めに読み始めたのだけど、想定読者は事業推進担当者ということで、いかに事業の売上・利益を伸ばしていくかという問題に終始していて、普遍的な「問題解決」における地図作りの本を期待していた私にとっては少々肩透かしでした…とはいえ、一枚でまとめられている「事業部長の視点」は簡潔かつ事業を推進するうえでの全体感が盛り込まれていて、関係者とのコミュニケーションを円滑にする役割もあるかなと思った次第。

アマゾンのブックレビューも実務担当者に向けた本にしては抽象的ということで評価は高く無さげ。なんで買ったんだっけな。誰かに勧められていた気がしたのだけど…



観た/観ている

■What makes you unique?

https://www.netflix.com/title/80216665

めちゃくちゃ面白い、Rythm + Flow エピソード2。
HIPHOPの大御所たちが地元の夢見るラッパーをオーディションで選抜。選抜したラッパー同士を競わせて最強のラッパーを作り上げるオーディション番組。
エピソード2はTIPが地元でラッパーオーディションをする回。
若手のパフォーマンスの前後に彼は必ず冒頭の質問をする。

What makes you unique?

「何が君を特別な存在たらしめるのか」それはつまり、君って本当に特別な存在になれる?って質問でもある。アメリカのHIPHOPなんて圧倒的オンリーワンになれなければ生き残れない世界。ナンバーワンには居続けられない。比較された瞬間から競争が始まる。追われるものはやがて追いつかれ、追い抜かれる。生き残り続けるには比較しようもないオンリーワンであり続けること。それしかない。

だからTIPは必ず問う。君は何なんなだ。ほかの誰でもないきみは自分をどう表現するのかと。
20代後半、最近急に似たようなことを問われる。何物でもないことを許容されていた時期は終わり、何ができるかが求められる。とりあえず自分ができそうなことをあれこれ語ってはみるものの、他ファームにも経験者は多数。この先切り開いていくには血継限界とか領域展開的なオリジナルな何かが求められると知った今日この頃。

What makes you unique?


つらいときはこれを聞いて気持ちを奮い立たせている

それでは今日はここまで。

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