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人生の岐路に立つ20代のあなたへ

2021年5-7月の3ヶ月間、24歳の私は人生の岐路に直面していた。
今後のキャリア、生き方、在り方について自分がどうしていきたいのか、そのために何が必要で何が足りないのか、今の仕事を続けていて大丈夫なのか、とモヤモヤが溜まってひたすら毎日不安に駆られていた。同じように悩んでいる人のために少しでも役立てばと思い、私にとって人生の転機となった或人との出逢いとその終止符について書き記しておきたいと思う。

迷える子羊

モラトリアム期間とも言われる20代前半。東京へ上京し社会人3年目を迎えた24歳の私は、将来のキャリアについて真剣に考え始めた。学生時代、オーストラリア留学やインドでのインターンシップを経て世界を舞台に仕事をしたいと思い、商社への就職を決意。それ以来、海外赴任を目指して仕事を頑張っていたが、ある程度仕事に慣れてきたことに加えコロナ禍により週末手持ち無沙汰の時間が増えたことがきっかけだった。

バックパッカーで一人旅するほど海外旅行が好きな私は、もともと海外を飛び回りながら働くことが出来るノマドワーカーに憧れがあった。リモートワークが普及し働き方が多様化しているなか「時間や場所に囚われずに仕事をしたい」という思いは強くなり、将来フリーランスになるためのスキルを身につけたいと考え始めたのである。

しかし、その後すぐに「どういう仕事で独立したいのか」と「独立するためのスキルをどうやって身につけるか」という大きく2つの悩みにぶち当たった。YouTubeで検索してみたりプログラミングを勉強してみたりと思いつくがままに行動をしてみるものの、自分自身の中で納得出来る答えを見つけられない日々が続いていた。

運命の出会い

忘れもしない2021年5月9日、出会いは突然やってきた。

就職活動時代に一番お世話になっていたゼミの先輩から勧められて何気なく登録した社会人向けOB訪問サイト経由で、「キャリアプラン/20代の転職についてトークしてみませんか?」とメッセージが届いた。たまたま予定が空いていたので興味本位で話をしてみると、出身や趣味が同じで親近感が湧いたこともあり自然に人生模索中の悩みを全て打ち明けて話すことができた。

その人(以後Kさんと呼ぶ)は転職支援している方だったが、私の状況(憧れの海外赴任に手が届きそうであること)を鑑みて転職を勧められることはなかった。しかし、現職で介在価値を発揮できていない自分自身に対する不安からこのまま路頭に迷った日々を過ごし続けるのではなく前に進むためにも、確り「将来どういう自分でありたいのか」自己分析し、様々な会社のビジネスモデルを知ることで「やりたい仕事」も見つけたいと考え、転職活動を本格的に始めることを決意した。

3ヶ月にわたる転職活動

不純な動機で始めた転職活動だったが、自信を持って「自分自身と真剣に向き合うことが出来た」と言えるかけがえのない3ヶ月間となった。

現職を続けながらの転職活動は想像以上にハードだった。異業種や業界に興味があったこともあり、書類選考で落とされる会社が多く「開かずの扉」とはまさにこういうことか、と現実を突きつけられた。

内心ショックな一方で、少し安心している自分もいた。なぜなら海外赴任の夢を捨ててまで転職する勇気を持てなかったからだ(情緒不安定すぎる)。

そんななか、有難いことに選考が進んだ会社が3社あった。本格的に面接対策が始まって初めて痛感したことは、自分の考えを言語化することの難しさだった。なぜ?と聞かれてもすぐに答えられないし、答えたとしても抽象的な表現になりがちだった。今までいかに深く物事を考えられていなかったかを思い知って、かなり落ちこんだ。

Kさんとの面談を重ねるごとに、今まで頭で考えていたぼんやりしたものが少しずつクリアになっていくのを肌で感じた。手厚い面接対策のおかげで、最終的に第1志望の会社から内定を頂くことが出来た。あの感動は一生忘れられない。

人生の優先順位

ここからが本題。悩みに悩みまくった2週間。

正直、鬼門をこじ開けて手に入れた”内定”を頂いた瞬間、喉から手が出るほど入社したいと思ったし、実際オファー面談の時は転職するイメージが確り湧いていた(もう行く気満々)。

だったはずが、”海外赴任”という夢だけが脳裏に浮かび続けていた。

転職先は、確り自分に足りないスキルを身につけて自分が将来在りたい姿を実現することが出来る素晴らしい環境。且つ、第二新卒としての採用枠なのでこのチャンスを逃すわけにはいかない、と頭で分かっていた。

一方で、学生の頃からの夢だった海外赴任を捨て切ることは出来ない自分がいた。もはや、気持ちの問題。

自分の人生を大きく左右する2週間、海外赴任に行きたい理由を明確にするためにたくさんの先輩や上司から話を聞いたり、逆に内定先へ実際に転職して働いている人と繋げてもらったりと、それぞれのメリット・デメリットを整理しまくった。

結論、私は海外赴任の夢を叶える道を選んだ。

それはただの憧れからではなく、海外赴任を通してしか得られない経験・学びがあると確信したからだ。

TODAY IS YOUNGEST

最終的に転職しないことにしたんかい!って思う人は多いと思う。

だけど、正体不明のモヤモヤがクリアになって、自分の目指すべき方向が定まって、自信を持って今の仕事を頑張ろうと思うことが出来たのは、間違いなくこの転職活動を経て思考を整理することが出来たからだった。

それは自分だけでは気づくことが出来なかったことであり、深く寄り添って一緒に考え抜いてくれたKさんのおかげである。感謝してもしきれないし、個人的には人生の恩人と言っても過言ではないとまで思っている、、

とまあ現職で引き続き頑張る道を選んだ私だが、将来在りたい姿が今後変わる可能性はあるだろうし、引き続き今出来ることはたくさんチャレンジしていきたいと思う。今日が一番若い日であることには変わりないから。

​ちなみに、私の場合は運命的な出会いのおかげで自分が納得のいく決断をすることが出来たが、もし私と同じようにモヤモヤしている時は「0秒思考」という本をお勧めしたい。個人的に以下記事の要約も分かりやすいので是非読んでみてほしい。

最後に、20代は人生の中でも一番自由であるため、悩むことが多い時期だと思う。自分の判断だけであらゆることにチャレンジできるのは(私の場合は結婚願望があるから)独身のうちだけと思っているし、正直毎日やりたいことが多すぎて24時間じゃ足りない!!!

モヤモヤから始まり、悲しさ、辛さ、感動や喜びを3ヶ月で全て味わったからこそ、今自信持って前に進むことが出来ている。今後も、確り時間の使い方を考えながら楽しく生きていきたい、と強く思う。

最後まで読んで下さってありがとうございました。この記事が誰かの役に立てば嬉しいなと思います。

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