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3等級とは正解を自分でつくれる人

Housmartでは、3等級(1人前)のスキルを下記のように定義しています。

1.目的・背景を伝えれば、自らアウトプットイメージや納期を設計でき、新しい業務やプロジェクトを安心して任せることができる。

2.組織の課題を発見し、人を巻き込んで改善をすることができる

新しい業務プロジェクトを安心して任せることができる」というのがポイントです。

新しい業務とは、これまでに経験したことがない仕事のことです。

プロジェクトとはPMBOKによれば、独自性と有期性があるもの、つまり「初めてやる」ものであり「お尻が決まっているもの」です。

これを「安心して任せることができる」のが3等級です。

ちなみに、2等級のスキルは「ミスを繰り返すことなく堅実な仕事をすることができる」です。

3等級の仕事は、はじめてのことばかり

3等級の仕事に、ルーティーンはありません。
基本的に、何らかのプロジェクトを行います。

はじめてのお客様、はじめてのプロダクト・・・・
はじめてのことばかりです。

2等級までであれば
「これどうしましょう」
「正解はなんですか」
で、究極、良いかもしれません。

しかし、正解のない仕事を依頼したいからこそ、正社員として、会社は採用をしています。正解のない仕事を安心して任せることができるのが3等級です。

2等級のスキルは「ミスを繰り返すことなく堅実な仕事をすることができる」です。
しかし2等級の方も、3等級、4等級と成長してくれることを期待しているからこそ、採用しています。

上司が正解を知っている訳ではない

もちろん、メンバーと上司であれば、上司の方が「これはこうした方がよさそう」という方針は出しやすいです。それは経験があるからです。

しかしそれは「こうした方がよさそう」ということであって、本当に正解かはどうかは、結果が出るまで誰にも分かりません。

たとえば営業であれば、1つの言葉、1つの所作で、正解と不正解が簡単に入れ替わります。お客様の表情、場の空気など現場の情報も最大限参考にしながら、そのときそのときで、瞬時に何をするべきか決める必要があります。

情報量が多いのは、上司ではなく、営業担当者です。

将棋の対局でも、解説をしている周りの棋士では絶対に思いつかないような一手を、対局している棋士は繰り出します。それは、誰よりも当事者意識を持って「何が最善か」を考えているからです。

選んだ選択肢を正解にする

最近、社内のslackで下記のような投稿がありました。

「選んだ選択肢を正解にするということが事業を進める上で最高の正解であることがよくあります。評論家にはならない、当事者であれ。」

これには首がモゲるほど、賛同します。

正解を考え抜くこともやるべきですが、プロジェクトを前に進めるためには「究極、正解かどうかは分からんが、自分が責任取るから前に進める!」という腹決めが必要です。

死ぬほど考えた後は、腹を決めて行動するしかありません。

新しいことに不安はつきものですが、腹が決まっていれば、大抵のことは、なんとかなります。

当事者の方が人生面白い

責任を取る覚悟のある人を、当事者と呼びます。

当事者は大変ですが、同時に楽しくもあります。
人間、やっていて面白いのは、自分で決めたことだからです。

どれだけかしこくても、どれだけ口がうまくても、ロジックだけの世界に生きているとAIに取って変わられます。

しかし腹を決めて、当事者として初めてのことにチャレンジし、多くのことを学べるのは、人間だけに許された楽しみなのではないでしょうか。


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