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大体定点観察桜日誌

ようやく、花の季節が到来した。きょうは天気もよく、澄んだ青空に満開の花は映え、絶好のお花見日和である。
わたしはと云えば、わざわざ遠方に赴かずとも、近所の公園の桜を遠目から眺めるくらいで十分満足なのである。

その公園の付近に駐車場があるため、わたしは毎日のようにその樹を眺めていたのだった。
これは、その記録である。

4月11日(月)
蕾が赤くなっている。このところずいぶん気温が上がっていた。そろそろ開く雰囲気がある。

4月12日(火)
天に近い蕾から、開き始めた。

4月13日(水)
咲きそろった。

4月14日(木)
よりもこもこしている。この時点で天気は曇り、気温も前日と比べずいぶん低い。この後、天気は崩れた。

4月15日(金)
この日は雨だったので、写真はなし。一日中雨できのうと同様に肌寒かった。桜が散ってしまわないか心配である。

4月16日(土)
このところの寒暖差で、わたしの体調が崩れた。桜の様子は伺っていない。昼ごろから天気は回復した。

4月17日(日)
満開である。この日だけ写真を撮った時間が午后のため、一番青が濃い。(これまでは午前中だった。)

この公園は、わたしが高校生だった時分の通学路でもあった。そのころも、毎日この樹の四季折々を眺めていたものだった。
この桜の樹の下にはベンチがあり、特に新緑の季節は、さぞかし気持ちがいいだろうと、羨ましく思っていたものである。

今年もきっと、新緑が覗けば同じように思うのだろう。それまで、春の海をたゆたっていたい。

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