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viriditas‐緑の力/宝石のような時間だった

「素晴らしいGWでした。感無量です。」

母から届いたLINEを読み、
私も「感無量」だったと感じ入った。

『ヴィリディタス(viriditas)』

ハーブ療法の母といわれる
中世ドイツの修道女・聖ヒルデガルト
が大切にした『緑の力』を表す言葉。

「ああ、まさにviriditasだ!!」
GWのお休み中、毎瞬毎瞬感じていた。

緑!緑!緑!緑!
「これでもか!」というくらい、
生命力に満ち溢れた新緑の山々。

毎年この時期は、
方々に山藤が見事に咲き誇る。

2年前、ガーデニング初心者だった父が、
庭のあちらこちらに植えた草花は、
自生するそれらとうまく共存し、
賑やかな、やさしい世界を作っていた。

四方を山に囲まれた実家は、
東向きに建っていて、
朝陽が燦々と降りそそぐ。

カーテンを開けると一面、緑。
川のせせらぎ、鳥の声。

草木に降りた朝露が、
陽に照らされてキラキラ光り、
そこいら中いったいが、
よろこびと祝福に満ちている。

ああ、きれいだ。本当にきれいだ。

それらは子供の頃、
当たり前に目の前にあったもの。

私はこの大自然を選んで生まれてきたんだな。
なんて豊かで、恵まれた世界だったのか。

私の原風景は、この輝かしい大自然だ。

viriditasをからだいっぱいで感じる。
細胞のひとつひとつが満たされていく。

私の魂には、緑の力、生命のよろこびが
しっかり刻み込まれている。

帰省中、例のごとく鮎を食べた。
新緑と川を見ながら湯に浸かった。

両親に鍼をした。 

父も母も数年前より、
若々しく艶々として、
穏やかで自然でうれしかった。

目に映る世界は、自分が作り出している。
私たちは互いに希望を与えあっている。

これからもそんな日々を紡いでいく。

それは当たり前じゃない。
決して当たり前じゃない。

ゆるやかに変化していく。
ゆるやかに開いていく。
そうして、光に向かっていく。

ここからどんどん軽くなっていく。
ここからどんどん軽くなっていく。

私は私の在りたいように在る。
私たちは私たちの在りたいように在る。

それぞれにそう許されている。

閉じていた羽を広げる。
まずはバサバサと
この場で羽ばたいてみる。

さあ、飛ぼう。羽を広げて。
そんな変化の、感謝と希望に満ちた
宝石のような時間だった。

「感無量」 

きっと皆思ったと思う。

ここから。

大丈夫、私は軽くなっていく。


▽▽▽

\人生は何歳からでも動かせる/
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はりきゅうこころ間
旅する鍼灸師/ヒプノセラピスト・山本起美代

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