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悲しみや怒りの奥にとてもシンプルな愛しさがあった/ヒプノセラピーのお話

私は父が好きで好きでたまらなかった。
私は思っていた以上に母が好きだった。
私は妹と遊ぶのが好きだった。

怒りや悲しみをひとつずつ取り払ったら
とてもシンプルな愛しさが出てきた。

自分の中からそれを見つけて、
とてもうれしい気持ちになった。

私たち家族は本当にいろんなことがあった。
本当に本当にいろいろあった。

みんな苦しかったし、悲しかった。
みんなたくさん傷付いたし、傷付けた。

でも、私たちは互いを本当に愛してる。
昔も今も変わらない。

これからの日々に、ひとつでも多く、
笑顔と、よろこびを重ねていきたい。


ヒプノセラピーを受講し始めた当初、
まず最初にたくさんの怒りが噴き出してきた。
それは家族に対してだけではなくて、
いろんな怒り。

それが一通り出切ったら、
今度は怖さと悲しみが溢れてきた。

講座の中のいくつかのセッションで、
過去のポジティブなシーンや、
ネガティブなシーンが浮かんできた。

そうか、私はこんなにも父が好きだったんだ。
ただ笑って欲しかったんだ。
そうか、私は母に甘えたかったんだ。
そうか、妹とは互いに認め合うだけでよかったんだ。

それぞれがそれぞれに幸せであるように。
感謝と愛を言葉でちゃんと伝えようと思う。

それは、長年ずっとできずにいたこと。


私は類い稀なる大自然の中で育った。
あの環境での子育ては、
言葉にできないくらい大変だったと思う。

ちょうど今くらいの季節、
秋に向かっていく風を感じて、
空を見上げるのが好きだった。

季節の移ろいを感じるのが好きだった。

そんな話もまた改めて書こうと思う。
子供の頃のキラキラの欠片を。

いつか全部、本にする。

父母が与えてくれたすべてを、
祖父母やあの頃周りにいてくれた人たちが、
見せてくれた景色を、その欠片をぜんぶ、
言葉にしていけたらいいなと思う。

応援ありがとうございます。こころより感謝いたします。