【雑記】悩ましいCD収納問題
「CDは時代遅れ」と言われるようになってから、どれくらい年月が経ったでしょうか。我が家では未だに現役バリバリです。サブスク主流の現代において「なぜわざわざCDを買うのか」と問われれば、最たる理由は「物理的に所有することで安心感が得られるから」。サブスクは予告なく配信停止される可能性がありますし、そもそも最初からサブスクに存在しない音楽なんて、この世にごまんとあります。無論、ほかの物理メディアであるレコードやカセットも好きですが、聴きやすさと名前通りのコンパクトさでCDは優れていると思います。
そんなCDですが、大きな欠点が二つほど。
まず、耐久性の問題。うっかりディスク本体まで割ってしまうことは、幸いにも一度もありませんが、平積みにしてできたCDタワーの下の方、「ケースにヒビが……」なんて経験はよくあります。あのプラケースのちゃちなところも個人的に気に入っていますが。
もう一点、コンパクトとは言いつつ、集めるとそれなりに場所を取られる問題。これはコレクターにとって永遠の課題ですね。「聴かなくなったら売るか捨てる」というのは至極当然の発想ですが、自分にはそれをするだけの決断力がありません。「何年も前に買ったCDを、ある日唐突に聴きたくなった」パターンも少なからずあるので、処分するのが尚更怖い。
ちなみに自分はCDコレクターではないと思っています。ネットで見かけた情報で、多い人は数千~数万枚集めていらっしゃると知り、それに比べたら全然。それでも置き場に困っているのだから、「みんなどうやって収納してるの……?」と疑問に思います。やっぱり倉庫とか借りてるんですかね。
というわけで、この記事のお題は「かんたん! どこのご家庭でもすぐ始められるCD収納術!」です。これまで色々試してきて、良かったと思う収納グッズをちょこっと紹介。
1. アミファ/セリア 「ふた付きペーパーボックス」
2024年4月現在、100円ショップのセリア専売商品です(たぶん)。お値段はもちろん100円(税抜)と、超リーズナブル。同店にはこちらの「ウィリアム・モリス・デザイン」シリーズが多数展開していますが、CD収納に最適なサイズは「内寸:約150×200×高さ150mm」。柄は4種類あって、外見もオシャレ。我が家のメイン収納はこれ。
実際にCDを収納してみるとこんな感じ。上のスペースも使って、1箱に20枚前後が収納可能。
価格が圧倒的に安いことは前述の通りですが、この商品の利点はほかにもあります。
まず、組み立て式であること。使わない間は畳んだままにしておけるので、幾つか予備をストックしていてもそれほど邪魔になりません。
次に、“ほどほど”に頑丈であること。この“ほどほど”がポイント。段ボール製とはいえそれなりにしっかりしたつくりで、箱を縦に積み重ねることも可能です。不要になった際、プラスチック製カラーボックスのようなものは分解して廃棄するのも一苦労ですが、こちらは段ボールを潰すだけなので簡単。
そして自分のイチオシポイントが絶妙なサイズ感。市販のCD収納グッズって、大半が通常のプラケース規格に基づいた設計になっているんですよ。そこで問題になるのが、規格外のCDについて。例えば紙ジャケですね。紙ジャケは統一規格のようなものがなく、サイズも材質もまちまちですが、一般的にプラケースの高さ127mmを超えるものが多いです。つまり、収納によってはピッタリ収まらない場合がありました。一方こちらのペーパーボックスは、プラケースの高さよりも少し余裕がありますから、紙ジャケでもまったく問題ありません。奥行もあるので、CDボックス系が外箱ごと収納できるのも嬉しいところ。
ちなみにこちら、DVDのトールケースもちょうど良く収まります。まさに計算しつくされた設計。
良いところづくめな理想の収納アイテムですが、唯一、「販売はセリアのみ」という点が気がかりです。セリアが販売終了したらそれまで。既に自分のCD収納はこれに依存しまくってるので、なくなったらマジで困ります。どうかロングセラー商品になりますように……!
2. サンワサプライ 「CDジャケット収納対応セミハードケース」
こちらはよくあるファスナータイプのケース。大量のディスクをまとめて収納できるという点で有用です。しかしながら、この手のケースに使用されている不織布は、ディスクの記録面に凹凸の跡が付いてしまい、読み取りエラーの原因になるということで、コレクターの間では敬遠されがちでした。かく言う自分もその一人です。
「極力使いたくないけど、そうは言ってもCDの置き場がない……」という状況に陥った際、こちらの商品を見つけました。
特筆すべきは「Blu-ray対応」です。Blu-rayディスクはCDやDVDより耐久性が低く、一般的な不織布などは「絶対にNG」が常識です。そこで開発されたのが凹凸の少ない不織布というもの。正直、どの程度差があるのか不明ですが、メーカーの公表を信じるならばディスクを傷つけにくい仕様になっているのでしょう。
また、こちらの商品はディスクのほかジャケットや帯も収納できるのが特徴。ただし裏ジャケはサイズ的に入らないので、裏ジャケが付いてないCDのみ収納するようにしています。ここがちょっと片手落ち感ありますが、今後裏ジャケ対応版が発売されることに期待しましょう。
残る問題は、分類やラベリングといったところですが……。もうね、その辺はこだわり出したらキリがないですから。ある程度の妥協も大事です(言い訳)。
それでは良きCD収集ライフを。