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「根本」とは何か?

「リテラシー」という言葉を、聞いたことがありますか?

本来は、「読み書きの能力」という意味を持つ言葉ですが、
最近では、「多くの情報の中から適切な情報を見分け、活用する」
という意味として使われています。

要は、嘘や偽りの情報に振り回されず、正しい情報を見つけられていますか?ということ。


情報リテラシーや健康リテラシーという言葉があり、
私も気を付けながら暮らしています。

変なSNSは信じませんし
仕事の情報は、厚生労働省などのHPをチェックし、
患者さんには真実だけを提供する

この思いは大切にしてきたつもりです。


しかし、「根本」や「正しさ」とは、一体何なのでしょうか。

先日、患者さんとこんな会話のラリーがありました。

整骨院で骨の位置(姿勢)を正してもらうことが根本で
鍼で他のところを良くしたいんです


なるほど。

そうですよね。

その考えは、決して間違ってなく、そうだよなと思った私



どこを「根本」として捉えるかによって、
本人の視点が変わるということ


骨を根本として捉えるのか
日々の生活習慣を根本として捉えるのか
自律神経や自分の体質を根本として捉えるのか


人によって違い
人の悩みによって違うということ

本人が
何に一番困っていて
何をどうしたいのか


ここの間に
通訳的ものは必要で

全てにおいて
「当院でできますよ!」と
抱え込む商法に
ちょっと違和感を感じてしまいました


問診という
問いを大切にしながらも
何をどうしたいのか
本人の中にある「根本」を一緒に探すことも
大切にしていきたいと思った出来事でした。


きっと、
私だけでなく
様々な業界において
「多様性における根本探し」に
きっと難航している時代なんだと思います。


情報だけを鵜呑みにするのではなく
自分にとって何が大切かを
見失わないでほしいなと思っています。

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