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《絵本レビュー》かなしみのぼうけん

こんばんわっ!
今日も、あちこちで花見を楽しんでいる人を見かけました。

もうすぐ、葉桜でございますっ。
やっぱり一年の中で一番公園に人が集まり賑やか華やかなのかもしれません。

んさっ、今宵もやっていきましょう!
レビューする絵本は【かなしみのぼうけん】です。

作者は近藤薫美子さん。
初版は、2021年2月です。


《ストーリーについて》

今日、キャンディが死んだ....

主人公の子供が飼ってた犬のキャンディが死にました。

悲しみがいっぱいで、三輪車をこぎます。
森の中、木の丸太を渡り川をくだり、ひたすらこぎます。

とまった、はらっぱで見上げた木や、たどり着いた海で感じたこととは!?

愛犬の死の悲しみを、その感情を自然が優しく包み込んで希望を与えてくれる、優しい物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙に、三輪車をこぐ主人公の子どもと、そこによりそう亡き犬が自然と一体化して描かれていて壮大さを感じる。

②見返しも、雲と犬が一体化してるような絵が描かれていてスピリチュアルな雰囲気が漂う。

③題字が、ニス加工されていて、まるで三輪車で駆け巡るようなスピード感があるような書体が絵と連動している。

④絵のタッチも、たくさんの自然や動物が描かれていて、よくよく見るといろんな生き物ががくれているところや、抽象的なところも素敵。

⑤文は、ほぼ擬音語だけで、その音から主人公の悲しみの強弱が伝わる。

⑥物語の各ページを逆さにすると、主人公にいつも犬が寄り添って描かれているところが素敵で、まるであの世とこの世みたいにみえる。

⑦この主人公がフードをかぶっていたり後ろ姿だったり顔が見えないところも、読者の想像力がふくらむ。

⑧主人公の気持ちが希望に変わる前と後で、色数がちがう。絶望は、モノクロ。希望はカラフルに描かれている。

⑨主人公が海に着いたとたん涙が溢れているページに想いが詰まっている。

⑩最後は、亡き犬に似た空を見上げてハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『キャンディしんでかわいそうだねぇ、わたしもぜったいになくよ』

『きのなかに、キャンディがいるよ!!なんで???』

『あっ、ここにカエルがいる!カメさんもいる!』

って、言ってました。

私は、悲しみを駆け抜けて希望を見出した主人公の子供になんだか勇気をもらいながら読み聞かせしました。


《おしまいの言葉》

私も、ここで何度かお話しした通り、祖母が飼っていた犬のペロの死には、なかなか立ち直ることができませんでした。

ずっと、車で泣いていた記憶があります。
だって、大好きだったんです。

そこから、時間が解決してくれたような気がしますが、きっとその時間の中には自然が癒してくれたんだと、この絵本を読んで気づきました。

☆彡


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