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《絵本レビュー》ママはかいぞく

こんばんわっ!

今日の夕飯は、うちの母のおごりで回転寿司でした(ラッキー)。
どうやら、母たちの世代は年金のことで盛り上がっているようで。

世代によって、悩みはそれぞれですね(笑)
んさっ、今宵もやっていきましょう!

レビューする絵本は【ママはかいぞく】です。

文は、カリーヌ・シュリュグさん。
訳は、やまもとともこさん。
絵は、レミ・サイヤールさん。

初版は、2020年3月です。


《ストーリーについて》

ぼくのママは海賊です。
船の名前は、〝カニなんてへっちゃら号〟!

宝の島を見つけに、ママは強いチームと一緒に、冒険の旅に出かけます。

はじめての戦いでできた胸の傷や、船酔いからの嘔吐、それから食欲不振....

ママの戦いはいかに!?

実際に、4人の子どもをもつ母親がリアルに書いた、闘病生活を海賊になぞらえた物語です。


《10コの好きなところ》

①表紙が、大きいカニと戦っている男の子とそのお母さんが描かれていて、もう一つの物語が見え隠れする。

②本の見返しが、薬や島や船といった2つの意味合いが含まれた絵がたくさんランダムに描かれているところ。

③題字の文字が、海賊の帽子やフックが文字にくっついてデザインされていて、こっているし強そうにみえる!

④絵も、ポップでシンプルだから明るい気持ちでみれる。

⑤文は、途中までは海賊の話かなと思いきや、途中から吐いたりバンダナを頭にまいたりと、読めば読むほどみえてくる。

⑥〝カニなんてへっちゃらごう〟という船の名前の由来が、ガンの腫瘍の形がカニに似ているところからきているというところ。

⑦最後のページの〝著者による解説〟と〝訳者あとがき〟が書いてあるところ。すごく勉強になるし感動する。

⑧男の子と、そのお父さんと戦いにいくお母さんとの信頼関係がナチュラルに描かれている。

⑨病魔に勝ったことを、この絵本では宝の島にたどり着いて冒険はおしまいっていう話にしているところ。

⑩最後は、カニなんてへっちゃら号を降りて髪の毛フサフサ、ハッピーエンド。


《読み聞かせをしてみて》

娘たち(7才・5才)は、

『やっぱりさ、おかあさんってつよいよね!おとうさんよりつよいよねっ!』

『っていうことはさ、おおきなカニにかったってことー?』

『バンダナもさ、おしゃれだよねっ♡わたしたちもしたいーーーー!』

って、言ってました。(笑)

わたしは、作者の方の経験や発想やアイデアからできた、この物語にすごく感動しながら読み聞かせしました。


《おしまいの言葉》

窮地に追い詰められた時って、自分の知らない自分が出てきたりしませんか?

まぁ、なかなか窮地に追い詰められることはないですがね(笑)

いざ、自分の身に降りかかってきた時に、わたしはどうやって娘たちに接しているのかなぁって考えさせられた絵本でした。

ネガティブな事ほど、巻き返したいですよね!

☆彡

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