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クラウドワークスのアクセシビリティ啓蒙活動2023

この記事はクラウドワークスAdvent Calendar 2023シリーズ1の15日目の記事です。

こんにちは、CrowdWorks.jpでデザイナーをしているのま(X
アカウント:@haribooooom)
です。
この記事では2023年にクラウドワークスのアクセシビリティ啓蒙などの活動について振り返ります。

アクセシビリティに関心がある、社内でアクセシビリティの啓蒙活動をやっている・関心がある方やクラウドワークスの社員の方々に読んでいただけると嬉しいです。


クラウドワークスとアクセシビリティ

クラウドワークスは「個のためのインフラとなる」というミッションと「世界中で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる」というビジョンを掲げています。
クラウドソーシング事業を通じて、世界中の多様な人々が仕事にアクセスし、自分の能力を最大限に活かすことができる環境を提供することを目指しています。

できるところからコツコツ

クラウドワークスでは、アクセシビリティの専門チームもなく有志のメンバーで輪読会をしたり集まって勉強会などをしています。
この記事では、日々アクセシビリティを意識し業務に取り組んでいるクラウドワークスのメンバーが今年のやってきたこと(啓蒙活動)を代表して私がご紹介します。


輪読会

以下の二冊を読みました。(一冊はまだ途中)

Webアプリケーションアクセシビリティ

参加メンバーはエンジニア、デザイナー、聴覚障がいのある採用のメンバーです。『Webアプリケーションアクセシビリティ』では、実装面の話も多かったので以下の記事を参考に、コードが苦手なデザイナー向けの1→4→2→3→8→7の順序で読んでいくことにしました。

Notionで書籍の輪読会ページを作成し、各自意気込みと本を読む目的を記載。データベースを作成し、各回のメモ書きをして発表し合いコメントでリアクションを残したりしました。

Webアプリケーションアクセシビリティ輪読会のNotionページのコメント
気になった箇所に参加者がリアクションをしている。

重みのある本でしたが、メンバーでなんとか16回に分け読了。
輪読会をすることでふと感じたことや日々の業務と照らし合わせる、なぜ各々がアクセシビリティに関心があるのかを知るきっかけにもなりました。

見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン

『見えにくい、読みにくい「困った!」を解決するデザイン』は、次に紹介する勉強会のあとに読み進めた本です。勉強会の中で輪読会の参加者を募ったことで先の『Webアプリケーションアクセシビリティ』から人数が増え輪読会を行うことになりました。

引き続き、ハードル低く輪読会は行っていきたいと思います。

アクセシビリティ勉強会

クラウドワークスのみんなでやってるアクセシビリティ

デザイナー間で毎月行っている勉強会でアクセシビリティをテーマとした勉強会を行いました。

どうやって様々な人を巻き込むのがいいか考えた時に、複数の事業部がある強みを活かし各事業部がどのような取り組みをしているかを取り上げるのが良いのではないかと思い「クラウドワークスのみんなでやってるアクセシビリティ」というテーマにしました。

当日はデザイナーやエンジニアに限らず、人事や広報など開発以外のメンバーにも参加し良い活動だったのではないかと思います。
勉強会で使われた資料の公開版は以下になりますのでよろしければご覧ください。

サービスの画面を眺める会

エンジニアの大山さん(@okuto_oyama)主導で、CrowdWorks.jpの「仕事・求人情報を探す(募集中の仕事一覧)」ページのアクセシビリティをチェックする会を実施しました。

まずはWeb Content Accessibility Guidelines (WCAG) 2.1と他社さんのアクセシビリティガイドライン・チェックリストの紹介から

WCAG(読み方はダブリュー・シー・エー・ジーまたはウィーキャグ)はウェブアクセシビリティに関する世界的な基準にもなっているガイドラインです。基準となる情報源であるため存在を知っておき必要に応じて閲覧しましょう。

しかし、WCAGは情報量が多いため上から読んで確認していくハードルが高いです。
そこでWCAGを噛み砕いたり、各社に合わせてものがいくつか存在するためそちらの紹介もしていただきました。

以下が勉強会でシェアしていただいたガイドラインです。各社表現のされ方がさまざまです。

その後チェックサービスのLighthouse、Axe Devtoolで実際に該当画面をチェックしました。

仕事・求人情報を探す画面の仕事機械チェックの様子
Lighthouseでは80%クリアしており、高い評価のように思えるが、Axe Devtoolで問題のある箇所を数字にすると272個もあるとわかる。

大体得られる情報は同じですが、定量的にどこに問題があるのかをパッと把握したい場合はAxe Devtoolの方が良いのかもしれません。

チェックしていく中でコントラスト比の関係で自分が犯人のデザイン箇所があり、直すよう動いています…

手話ランチ

手話のできる人事担当の絢之さん(@ayano_ben_CW)主催で『手話ランチ』がオンラインで行われました。

詳しい内容は以下の記事でも紹介されているため、よろしければご覧ください。

自分も参加し、自分の名前とサインネームが言えるようになりちょっと感激しました!

手話も異次元の言葉ではなく、成り立ちからイメージできる熟語・単語も多々ありそうで少しずつ覚えていける気がしました。

Zoomでの字幕

クラウドワークスでは全社朝会をZoomで行っています。
今までは字幕がつかない状態になっていましたが、2023年12月になってメンバー(先述した手話ランチの絢之さん)の働きかけにより、字幕をつけるアナウンスがされるようになりました!

クラウドワークスの情シスページ
クラウドワークスの情シスページ。Zoomへの字幕の付け方が画像付きで紹介されている。

あらゆる状況や状態に対応できるよう、このように字幕がつけられるようになったのは全社のアクセシビリティを高める一歩の一つですね。

今後のこと

今後取り組みでやる・やっていきたいことに以下の項目などがあります。

  • アクセシビリティ交流会(来年実施予定)

    • 他社の障がいがある方と交流

  • 代替テキスト勉強会

    • 発信する人すべてに向けた代替テキストにまつわる勉強会

  • 月次共有会

    • 毎月のアクセシビリティ活動をまとめて発表する会

  • 活動メンバーを増やす

    • 現状アクセシビリティに関心があり輪読会に参加したり会話をするメンバーは限られているため増やす

やれることはまだたくさんありますね。

さいごに

複数の事業部があるため、足並みを揃えてサービスのアクセシビリティを高めていくことはできません。

しかし、このように啓蒙活動や各々がやっていることの取り組みを外部にシェアしていくことで社内の各事業・全社のアクセシビリティへの取り組みも意識的に行われるようになるのではないかと期待しています。

これは私がアクセシビリティの先進を走る方々に伺った「外堀から埋めていく」戦法です。

啓蒙活動や各々がやっていることを外部発信すると、外部から「この会社はアクセシビリティに取り組んでいる」と認知されるようになります。
その外堀から内部のメンバーへも伝播させ、各事業・全社のアクセシビリティへの取り組みも意識的に行われることが期待できます。

できるところから、小さいことからコツコツと。
一人で難しければ関心のありそうなメンバーを巻き込んで無理のない範囲内でやっていきましょう!


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