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チューリップの絨毯 Grevenbroich
チューリップで思い浮かべる国といえば、まず最初にオランダが挙げられるだろう。
オランダのチューリップ栽培の歴史は400年以上、そしてチューリップの球根出荷量は、世界全体の98%にも及ぶそうだ。
チューリップ球根栽培面積は、100平方キロメートルにもなるという。
関東でいえば横須賀市、関西でいえば西宮市と同じ広さが、チューリップ球根栽培のみに利用されているというのは驚きだ。
チューリップの起源はトルコにあると言われていて、Tulipanターバンを意味する言葉から来ているそうだ。
オランダのライデン大学のクルシウス教授が、オスマン帝国より持ち帰った物が始まりだという。
その後、瞬く間に人気を博したこの花は、チューリップバブルと呼ばれる時代を迎え、球根は高値で取引されるようになる。
最高値は、球根1個に1億円ほどの値段が付けられた事もあるとか。
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オランダのリッセという町にあるキューケンホフと呼ばれるチューリップ植物園は、とても人気だ。
植物園は約700万ものチューリップの球根が植えられ、温室では品種改良された様々なチューリップが咲き乱れ、チューリップの一種なのかと目を疑うような花もある。
しかし私が感動したのは、植物園そのものよりも、その周囲にあるチューリップ畑だった。
筋状に綺麗に並んだチューリップは、まるで絨毯のよう。
残念ながら、訪れた時の写真が手元に残っていないのだが、イメージはこのようなもの。
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私の住むデュッセルドルフの町は、ドイツの西に位置し、オランダに近い。
そのためか、デュッセルドルフ近郊にも大規模なチューリップ農家があり、毎年ニュースになる。
その町が、Grevenbroichグレーヴェンブローホで、デュッセルドルフから南西方向に30km程の距離。
特にKapelleという地区にあるチューリップ農家が有名で、その様子は何度もテレビやニュースで見ていたが、今年初めてその場所を訪れてみた。
オランダで見たものと同じ景色が、そこに広がっていた。
オランダまで行かなくとも、この景色が見られるとは何と幸せなことだろう!
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オランダでは、チューリップには風車が似合うが、このチューリップ畑の後方には風力発電の大きな風車がいくつも構えている。
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チューリップを伐採する大きな機械。
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この小さな花は、可愛らしいだけでなく、魅惑的だ。
人々の心を高揚させ、喜びを与えてくれる。
この球根で、バブルが起きてしまった事も頷ける。
色とりどりのチューリップを見て、私の心もバブルのように膨らんだ。
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デュッセルドルフへの帰り道、Neussノイスという街で少しだけ街歩き。
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暑い日のアイスクリームは、何倍も美味しく感じられる。
サマータイムになり、28度にまで気温が上がる日も出てきた。
これからはもっと、アイスが美味しくなるだろう。
季節ごとに、私の目を楽しませてくれる花々。
次は、薔薇が咲き始める季節になる。
さぁ、どの薔薇園を見に行こうか?
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最後にひとこと
この記事を読み、このチューリップ畑を見に行こうと思ってくださる方がいらっしゃれば嬉しいですが、少しだけ追記させて下さい。
このチューリップ農家はとても有名なので、訪れた日には非常にたくさんの見学者が詰めかけていました。
畑の周囲に駐車場はなく、細い道路に路肩駐車のみです。
そのため道路は渋滞し、車がほとんど動けないほどでした。
なお、近くにはバス停もありましたので、バスで訪れる事も可能なようです。
チューリップ畑では、敷地内に入らないようにという立札や、スタッフのかたの声がけにもかかわらず、残念ながら畑の中央にまで足を踏み入れてしまう人、記念写真を撮る見学者がとても多かったです。
私が撮った写真は、全て畑の外側や、人が通れるように作られた小道、畑の端に位置する場所からですが、見て頂いた通りとても綺麗に撮れていますし、充分に美しいです。
この時期ならではのチューリップを、身近で楽しんで欲しいという農家のかたのご厚意で、この景色を無料で楽しませて下さっています。
球根が踏まれて傷付いたりすれば、このご厚意を仇で返すことになってしまいます。
横着せずに小道を少し歩けば、チューリップの海にいる気分になれます。
是非ルールを守りながら、みんなで心地良くこの景色を楽しみたいですね。
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