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生理学 消化管の運動(小腸〜大腸にかけて)

こんにちは。

本日も記事をご覧いただきありがとうございます。

実は今年に入ってから、
「せっかく鍼灸の専門学校に通っているのに日頃の仕事や業務はアスレティックトレーナーとしての仕事ばかりで何も大きな変化を起こせていないな、、、」
と感じ悩むことが多々ありました。

そういったことを職場の先輩方にも相談したところ、
「学生のうちは小西のやりたいことやった方が良いよ」
なんて背中を押してもらえる言葉をいただき
それをキッカケに
「学生のうちにしかできないことをやってみよう」
という心の変化が起きるようになりました。

ほんとにありがたい環境で素敵な先輩方と仕事をできていることに改めて感謝する瞬間でもありました

自分の場合は、どっぷりと鍼灸の世界へ足を踏み入れてみようと思い
現在は古くからある鍼灸院(2つ)へ通い日々経験を積ませてもらっています。

今積み重ねている経験が、今後の自身の成長に繋がると信じて
一歩づつ頑張っていきたいと思います。


さて今回は、前回の消化管の運動(口腔〜胃にかけて)の続きで

消化管の運動(小腸〜大腸にかけて)をまとめていきます。


1)小腸の運動

小腸は十二指腸とそれに続く空腸回腸よりなる。
剖険時の長さは約6~7mあるが生体内では3~4mの管状臓器である。小腸は食物の消化と吸収の双方に重要な場である。ここで内容物は長く滞留し、最終的に吸収可能な栄養素にまで消化され大部分の栄養素が吸収される。


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(↑十二指腸と膵臓)

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(↑空腸)

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(↑回腸)

①小腸運動の種類

糜粥が胃から小腸に送り込まれると小腸の運動が起こる。
小腸の運動は、a.分節運動、b.振子運動、c.蠕動運動の3種類に分けられる。

a.分節運動
輪走筋による運動である。収縮部と弛緩部が隣り合って現れ、次いで収縮部が弛緩し、弛緩部が収縮する。分節運動は腸内容の混和に役立つ。
b.振子運動
縦走筋の働きにより、腸管の縦方向に伸縮運動が起こる。内容物の混和に役立つ。
c.蠕動運動
主として輪走筋による運動である。この運動は口側から肛門側に向かって進む。糜粥が胃から小腸に送り込まれると、十二指腸に蠕動運動が生じ、この蠕動は連続的に小腸の肛門側に伝播して糜粥を移送する。

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②小腸運動の神経性調節

小腸運動は一般に副交感神経(迷走神経)の刺激で亢進し、交感神経(内臓神経)の刺激で抑制される。
しかし、小腸運動はこれらの外来神経(迷走神経と内臓神経)を切断した後にも自動的に行われる。
なぜならば、外来神経が無くとも蠕動運動は壁内神経性にも、分節運動は小腸平滑筋自体の性質によっても調節されるためである。

③回盲弁の開閉

回腸から盲腸へと連なる回盲部には、盲腸内に突出した括約筋からなる回盲弁があり、内容物の逆流を防いでいる。
小腸内容がごく少量の時には回盲弁の括約筋が収縮して、小腸内容を長く停留させる。ここに糜粥がある程度たまると、回腸壁の伸展刺激によって回盲弁の括約筋は弛緩し、回腸の蠕動が盛んになって糜粥は盲腸へと送られる。
また胃に食物が入ると反射的に回腸の蠕動運動が盛んになり、回盲弁が開く。
これを、胃ー回腸反射という。

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2)大腸の運動

大腸は小腸より太く長さ150~170cm(生体内)の管状臓器で、盲腸結腸直腸に区分される。
回腸から大腸へ送られた流動性の内容物は、ここで主に水とNa+の吸収を受け、固形物となって直腸へ送られ最終的に糞便として体外に排泄される。

①大腸運動

大腸は分節運動蠕動運動を行うほか、逆蠕動も行う。
分節運動は主に横行結腸で行われ、腸内容を攪拌し吸収を促す。
蠕動運動はゆっくりとした速度で内容物を輸送する。
これらの運動は概して弱く、内容物は停滞しがちである。
逆運動盲腸から上行結腸にかけて起こる(その間に水分吸収と細菌による内容物の分解が起こる)
この他に、輸送を一気に行う運動が一日数回起こる。
これは大蠕動と呼ばれ、横行結腸からS状結腸にかけての広範囲の平滑筋が同時に収縮して内容物を一気に直腸へ運ぶ。
大蠕動はしばしば摂食数分以内に起こるが、これは胃の充満によって起こる、胃ー大腸反射によるものである。

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②大腸運動の調節

大腸の運動は副交感神経(主に骨盤神経)によって促進され、交感神経(下腹神経)によって抑制される。
直腸の終末部には、内・外肛門括約筋がある。
内肛門括約筋は、交感神経(下腹神経)によって収縮し、副交感神経(骨盤神経)によって弛緩する。
外肛門括約筋は、随意筋であり、体性運動神経(陰部神経)の支配を受ける。

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★排便

直腸に糞便が送り込まれそこに貯えられる。肛門の外肛門括約筋(横紋筋)が収縮して排便は抑えられる。糞便によって直腸壁が伸展されるとその情報が大脳に伝えられ、便意を催すと主に排便反射が引き起こされる。
実際には排便反射は大脳の意思によって平素抑制されている。排便時にはその抑制が除かれる。

排便反射は次のような機序に基づいて誘発される。
①直腸に消化残渣が送り込まれ、直腸壁が伸展
②その情報は骨盤神経の求心路を通って腰仙髄の排便中枢に伝えられる
③その結果、骨盤神経(副交感神経)遠心路の活動が亢進してS状結腸、直腸を収縮させるとともに、下腹神経(交感神経)の緊張が抑制され、内肛門括約筋(平滑筋)が弛緩し、陰部神経(体性運動神経)の緊張が抑制されて外肛門括約筋(横紋筋)が弛緩する。
④また、随意的に横隔膜及び腹筋を収縮させて腹圧を高め排便を容易にする。

※脊髄の腰仙髄部にある排便中枢は通常は大脳からの抑制を受けているが、大脳の損傷によって抑制が失われたりすると大便失禁が起こる。

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以上、今回は消化管の運動(小腸から大腸にかけて)についてまとめました。

次回の生理学シリーズは、消化液についてまとめていきたいと思います。

間違っている点や、気になる点があれば気軽にコメントしてください。

本日もご覧いただきありがとうございました。

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