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解剖学 呼吸器系(鼻腔・副鼻腔)

こんにちは。

本記事をご覧いただきありがとうございます。

今回は、呼吸器系(鼻腔・副鼻腔)についてをまとめていきたいと思います。


呼吸器系

呼吸器系とは
成人は安静時に1分間に15~17回呼吸を行う。
空気を取り入れ運ぶ通路を気道と言い、気道は鼻腔から始まり、咽頭では食道に抜ける食物の通路と交叉し、喉頭から気管・気管支を通ってに達する。
喉頭は声を出すと言う特殊な働きのために発達した器官であり、鼻腔から喉頭までの気道を上気道、気管より下を下気道と区別する。
※上気道は流感などの感染症のよく起こる場所である。

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鼻腔・副鼻腔の基本的構造

鼻腔・副鼻腔とは
顔面の中央に突出するのが外鼻である。外鼻は鼻根・鼻背・鼻翼・鼻尖の各部からなり、鼻腔の前壁をなす。外鼻の骨組みは鼻骨鼻軟骨により作られる。
鼻腔外鼻孔に始まり、後方は後鼻孔により咽頭に通じる。

1)鼻腔

a.鼻道
鼻腔は、鼻中隔により仕切られ左右に分かれる。鼻腔の外側壁には、上・中・下鼻甲介と言うひさしが垂れ下がり、その陰に上・中・下鼻道と言う通路が作られる。
また鼻甲介と鼻中隔との間を総鼻道と言う。外鼻孔から奥へ2cmほどは皮膚で覆われ、鼻毛が生えており、空気の濾過に役立つ。ここを鼻前庭と呼ぶ。

b.鼻粘膜
鼻腔の大部分を占める鼻粘膜は多列線上上皮で覆われ、血管に富み多くの鼻腺がある。鼻粘膜で覆われた鼻甲介のひだは吸い込んだ空気を体温近くに温め、十分に湿気を与え、ホコリを取って、肺に送り込む。
鼻中隔の前端部で外鼻孔に近い鼻粘膜には毛細血管が多く集まり、直下には軟骨もあって鼻出血を起こしやすい。この部位をキーゼルバッハ部位という。
鼻腔の後上部には嗅覚を受け持つ嗅粘膜がある。

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2)副鼻腔

頭蓋骨の中の空洞で、鼻腔と交通しているものを副鼻腔といい、前頭洞・上顎洞・篩骨洞・蝶形骨洞からなり、前の3者は中鼻道に開口する。蝶形骨洞は鼻腔の後上方に開く。
副鼻腔の内面は鼻粘膜の続きに覆われ、しばしば鼻腔の炎症が波及して副鼻腔炎を起こす。副鼻腔は鼻腔への出口が狭いので、膿の排出が困難でしばしば蓄膿症となる。蓄膿症の治療として洞洗が行われるが、副鼻腔の鼻腔開口部から洗浄機が差し込まれてその中が洗われる。

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以上、今回は解剖学 呼吸器系(鼻腔・副鼻腔)についてまとめました。

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本日もご覧いただきありがとうございました。

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