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灰の境界線~~
「そうか、エクソシスト達が……」
ガブリエルは、アルマたちから話を聞いて沈痛な面持ちで顔を伏せた。
対し、アルマはもう不安な顔はしていなかった。
「クラウンと合流して、スラム街に向かう。奴の目的が私なら、早く行って叩いておきたい。他の犠牲者はもう出したくない」
ガブリエルはしばらく黙っていたが、静かに頷いた。
「なら、私はクラウンを探してくる。お前達は先にスラム街に向かいなさい」
「入り口付近で待てばいいか?」
「あぁ、ベルと合流して一緒に向かってくれ」
「わかった」
頷くアルマに、ガブリエルは静かに微笑んで優しく肩にそっと触れた。
「アルマ」
「ん?」
「気を付けて」
まるで親が子を見送る時のようで、アルマは目を見開いたが、すぐに頷いた。
ガブリエルはアルマから離れ、空気に溶けるように消えていった。
トルソは「心配性だなぁ」と言ったが、アルマは、肩が少し軽くなったような気がした。
その後、ベルゼブブがやってきた。ベリアルを伴って。
アルマとトルソは目を見開いて叫んだ。
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