見出し画像

その2−1 お子様の「長所」を見てくださる


お教室では短所ばかりが目に入る

 お受験教室に通われている方も多いと思います。お受験の難所と言われ、
ご家族だけでは対応が難しい「母子分離」などのご指導を代行してくださったり、根拠は分かりませんが、各幼稚園が好むお子様像をお聞かせ頂けたり、ブラックボックス化している幼稚園受験を前にしたお母さま、お父さまにとっては安心を提供してくださいます。

 ただ残念なことに、お受験教室でのお子様のご様子を見ると、「あの子はできるのに、うちの子はできない」と、お子様の欠点を感じることも多いのではないでしょうか。
 前章でもお伝えしましたが、お受験は、お子様にとって遊びの延長、楽しい時間お母さま、お父さまにとっては家族関係をより深める機会です。
 お子様のため、ご家族のためにも、お子様の欠点を見つけるよりも、楽しいと感じること、興味を感じていることを見つけ、それを伸ばしてあげる視点を忘れないでください。
 そして、これこそが幼稚園の先生の視点でもあるのです。

幼稚園の視点はお子様の良さを見つけること

 幼稚園での生活の中心は遊びです。ただし、そこでは保育の狙い(教育の意図)をふまえた環境が整備され、先生方のご指導で園児たちは自発的に遊び、時間をかけて遊びを学びに繋げていくのです。これがご家庭での遊びやお受験教室のご指導との大きな違いです。

 幼稚園の先生方は、園児自ら遊びに取り組めるよう、遊びの入口として興味の変化を、それこそプロフェッショナルとして注意深く見られています。そうです、幼稚園の先生の視点は決して欠点を探すことでは無く、お子様が楽しいと感じ、興味を感じることを見つけることなのです。

 お母さま、お父さまもお子様の日々の遊びからお子様の興味を感じとり、その変化にお気づきください。3-4歳のお子さまは、観察力が高まり遊びの内容に発展性を見せます。また知的な興味が高まり、今までに無いような質問をし始めるのもこの時期です。お子さまの変化に応え、遊びの幅を広げることはもちろんのこと、遊び日記に整理することでお子さまの変化や成長を先生方にお伝えする準備を忘れないでください。これが先生方がまずお知りになりたいことなのです。

 幼稚園の先生方の視点とこの時期のお子さまの発達過程を思い出し、お子様に過剰な指導を強いることなく、その分のエネルギーは相思相愛の幼稚園探し、思いの伝わる願書の作成といったご両親の準備にかけてください。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
次章では、ご家族への幼稚園の評価視点をご説明いたします。

「親子で楽しむ お受験準備」全体にご興味を持っていただけましたら、
まずは目次をご参照ください。
その0 ご両親がまずやるべきこと
その1 相思相愛の幼稚園の探し方
その2 幼稚園の「評価視点」
その3 ご両親の準備 〜願書、面接、考査は三位一体〜
その4 当日の過ごし方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?