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社会構成主義

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あくまで1個人の解釈・実践・読書会などのまとめです。
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2023年6月の記事一覧

テストを対話のツールに使う ー子どものテスト、点数以外に着目するには?

 子どもが小学生になり、テストを持って帰ってくるようになりました。  最近、社会構成主義第一人者ガーゲンの「何のためのテスト?――評価で変わる学校と学び」という本を読んでることもあって、ただ点数をほめるのは良くないなあと強く思うように…。  そんな私がこの数ヶ月気をつけているのは、点数以外のことに着目して、テストを対話や振り返りのためのツールとして使うことです。  私が気をつけていることを簡単にまとめてみました。 点数以外の着目場所▶︎点数は良い時だけ言及  私自身は親か

教師1人が学びの責任を持たない、包括的なアプローチとは『何のためのテスト?』第6章(読書会記録)

 社会構成主義第一人者ガーゲンの「何のためのテスト?――評価で変わる学校と学び」のオンライン読書会の記録です。※あくまで個人の受け取り方・感想です。  第7回は第6章。これまで子どもの視点で、いわゆる工場生産のような学校教育の弊害が書かれてきていましたが、今回注目されているのは教師です。 現状の教師への評価  私自身は教師ではないので、本に書いてあること&読書会に参加している教師の皆さんの話となります。  現状の多くは、生徒のテストの点数=教師の評価となってしまいがちだ

中学・高校で「関係」に基づく評価を行うヒント『何のためのテスト?』第5章(読書会記録)

 社会構成主義第一人者ガーゲンの「何のためのテスト?――評価で変わる学校と学び」のオンライン読書会の記録です。※あくまで個人の受け取り方・感想です。  第6回は第5章。これまで提案されてきた関係に基づく評価(学びのプロセスを向上させる評価/学びへの継続的な取り組み/関係の質を豊かにする)について、中等教育(中学・高校)での具体的な実践について書かれていました。 学びは問いや刺激からはじまる  心にすごく刺さったのがこの「学びは問いや刺激からはじまる」という言葉でした。