しょうがない!のススメ
こんにちは、結木です。
それでもあなたは・・・からの続き記事。
メンタル疾患になったら、もう元の状態(メンタル疾患になる前の状態)に戻れることはほぼ無いです。
症状が消えたとしても、以前と比べて体力がなくなったように感じるとか、ストレスに弱くなったように感じる方もいます。
100%治ることはないと知って、悲しい気持ちになった方もいらっしゃるかもしれません。
でも、私は思うのです。
「しゃーない(しょうがない)」
そんな一言で片付けんなよ、しゃーなくないわ!って思う人もいると思います。
しゃーなくないわって、元の状態に戻ろうと必死に治そうとする、でも思ったように症状は良くならない、昔の自分が良かったと錯覚して、変えられない現実を変えようともがいて、それが強いストレスになって症状悪化・再発。頑張れば頑張るほど治らない負のループ。
これって幸せでしょうか。これでいいのでしょうか。
(少数ですが、この負のループであるからこそ生きられる人がいるのも事実で。。。自分の病気が治ったら困る人っていうのも存在します。病理利得と言います)
ちなみに、ここで私の言う「しゃーない(しょうがない)」は
こうなってしまった事実はやっぱり悲しいし、こうならないことに越したことはないのだけれど、そんなこと言っても事実は変えられない。なっちまったもんはしょうがない、変えられないものを変えようとするより、変えられるものを変えて、まるっと受け入れて生きていこう。という態度です。
こんな自分はダメだとか、もうお先真っ暗だという投げ出した態度ではないのです。
あるマダムは言いました。
「歳を重ねていけば体力は落ちる、疲れやすくなるし、疲れも取れにくくなる。新しいことをしていくのに、年齢は関係ないと言うけれど、やっぱ体力やエネルギー・スピードは若者には敵わないわ。あたしたちオトナがそれをカバーしていくのは知恵と経験ね。
そこで、若者と同じようにやるんだってムキになって無理をすると、ケガをしたり心がやられたり、疲れすぎて身にならなかったりするのよ。それってイケてるオトナとしてはちょっとかっこ悪くない?あたしたちにはあたしたちのやり方ってもんがあるのよ。」
このマダムの言葉、状況は違えど、メンタル疾患にかかる前とかかった後に少し似ていると思いませんか?
共通するのは「受け入れる」と言うとこと。
「老いを受け入れる」
「病気を受け入れる」
そして、知恵と経験で今の自分・・・いや、新しい自分と言ってもいいかも知れません。
疾患を自分の「気質」や「特徴」のうちのひとつとして受け入れて生きていく。
アップグレードした自分を生きていく。
病気について「受容」できてきた人の反応を、ある精神科の医師はこう言っています
・最近、病気のことをあまり考えなくなった
・病気を完治させるより、社会復帰や生活を送ることのほうが重要だと思う様になった
・今思うと、病気前の働き方や生活習慣に無理があった
・病気になったことで、過去のことやこれからのことをじっくり考えられた
・医師、看護師、家族や身近な人に助けられている。ありがたい。
・「趣味の活動」をしたくなった
・クヨクヨしていた自分が馬鹿みたいに思える
こうして、「治すことをやめた」患者さんは、良くなっていく人がとても多いとその医師はおっしゃっていました。
メンタル疾患を受容して、アップグレードした自分を生きるために大切なことは次の2つです。
・生活療法
・薬物療法、心理療法(カウンセリング・セラピー)
一番大切なのは、生活療法!規則正しい生活。これがすべての根底になります。
ほぼ間違いなく、体が崩れると、心を支えられず心も崩れます。
睡眠時間は基本7時間と言われていますが、人によるところがあると思うので、自分にあった睡眠時間を見つけるのもいいですね。
私は生活療法の専門家ではないので、詳しくは書けませんが、本なんかをご参考に自分が心地よく過ごせる生活習慣を見つけるのも、自分アップグレードですね。
そして、確固たる生活療法の土台があるからこそ効いてくるのが、薬物療法・心理療法です。
これだけやってもダメです。
本当にあかん。
薬が効かないしカウンセリング意味ないから「病院変える」って変えまくってる人、だいたい生活ぐちゃぐちゃです。
まずやることは、生活改善。
それでも、急に始めるとしんどくなることもあるので、受容も生活療法もできるところからぬるっと始めてみてくださいね。
しゃーないけどさ、まるっと受け入れて、次のステージのあなたを、次のステージの私を生きていこう。
まずはそこから。
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最後までお読みいただきありがとうございました!
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