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ぺトリコールと詩の虹

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自作の詩をまとめてます。
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2019年12月の記事一覧

夏の君へ

夏が見たいなんて君がせがむから、仕方なく僕らは海へ来た。 海が夏なの、なんて君は呆れて笑…

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あかねの空に

優しく手を握ろう どこか懐かしい指先 離せばそれで 終わるだけの時間 優しく手を握ろう さ…

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リンゴ

健康、されど順応出来ない世の中で 繰り返し思い出す青き夢 単純で平坦なセリフ並べてくうち …

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三日月の欠片

転がる様に生きる 振り返ることさえままならない 不意に突き刺さる 転がることも上手くできず …

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ため息

世界のため息を聞いた 耳元で、諦めるように まだ暗い夜明け前の しんとした風のない時間 世…

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くも

くもだねと君は言う そうだねと僕は言う 飛びたいのかなと君は言う とんでるじゃないかと僕は…

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この世に愛が

この世に愛が ひとつしかないとして そしたら僕は悲しいけれど それを君にはあげられないよ この世に愛が ひとつしかないとして そしたら君は悲しい顔で そっと隠してしまうんでしょう 愛なんて言葉で語るのは きっと僕らに相応しくないから 別の何かをずっと探して まだ君に何も伝えられないままだ ホントだよ 全部、嘘はないよ どうしてだろうね ホントであればあるほどに 涙が流れてしまうのは ホントだよ 全部、今までの全部 どうかしてるね ホントかどうかなんてことは

夜の熱(仮題)

真夜中 街灯の影 缶コーヒーの熱に縋る 星の見えないこんな空に 答え求めてる なんて事ない…

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