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INFJがオススメする苦しくて辛い作品

突然ですが、私は辛くて暗い作品が好きです。

ただ、暗ければ良いのでは無く、時代背景を伴った作品。
特に、平安時代〜江戸時代辺りがツボで、その時代の人達の飢饉や寒波、疫病、時代に翻弄されて喘ぐ姿を見ると、ゾクゾクします。←変態みたいな言い方になってしまいましたが^^;別に苦しんでいるのを見て楽しいわけじゃありません!
環境や誰が悪いという訳でも無く、そういう時代だから仕方ない、逃れられない苦しみ、この時代に生きている人は大半がそうやって生きてきて、今の私達(今の時代でも各々の辛さもあるにはあると思いますがこの時代のいつ餓死するか疫病で死ぬか分からない状態にいる人はこの現在日本ではゼロ…かと私の浅はかな知恵では思います)が毎日食って寝れるのだけでも有難いんだなぁみたいな感じです。そして、今までずっと昔からこれだけの人が生まれては死に、それぞれの人生を紡いできたという事とそのとても膨大な時間に圧倒されます。

さて、今回はそういったかなりマニアックな作品をまとめて紹介していきたいです。

1.アシュラ


大飢饉の話です。主人公のアシュラは、赤ん坊の頃に餓死寸前だった母に焼かれて、全身に火傷をおいました。母は自分のした事にすぐに気づき火を消すのですが、そのままアシュラは一人で生きていくことに。アシュラは生きる為に人を殺し食べる生活を続けます。
この作品は割と有名なんじゃないでしょうか。原作は漫画です。私は初見は映画だったのですが、まぁ辛いですよね。読んだ人は地獄だと言っている人も多いですが納得。
餓死しない為に人肉を貪るのが正に人間も所詮は動物だという事が身に沁みてわかります。今の時代人肉を食べるなんてあり得ないですし、最近話題の虫食ですら嫌がられているのに。
何か今の世界はギリギリの均衡で保たれていて、私達はその上に立っている。それがどんなに尊くて、驕り高いか。う〜ん…倫理…
あと、漫画版のアシュラ、かわいいです笑グギギ

2.羅城門に啼く

お次はこちら。もう既に先程のアシュラと同じ匂いがします笑
こちらは平安京のお話です。盗み、殺人と仲間達と悪事を働く主人公イチ。
そんなイチがキクという女性や和尚様と出会って人の命や愛を知って変わっていくお話です。
キクに罪悪感を感じ始めるイチの心境の変化も注目ですね。
このイチ、勿論いろんな悪どい事を沢山しているのですが、イチは幼い頃、目を焼かれていたり、と中々壮絶な過去もあり。ですが、このイチの目を焼いた人もその時代を必死に生きていたという事でもあるので、誰が悪いという訳でも無く…といった感じだなぁと思いました。酷いのに変わりはないんですが。
この時代、みなが自分に精一杯で他人に優しく出来る人なんてほんの一握りで、辛い生活をしていたんだと思いますね。
あと、疫病で死んだ子どもを抱き続ける母親も印象的でした。

3.どろろ

ちょっと感じが変わります。どろろ。手塚治虫先生原作です。
今回紹介する作品の中で1番見やすいと思います。
百鬼丸(黒髪ポニーテール)は、奪われた身体を取り戻す為に、出会ったどろろ(小さい子)と旅をします。
私はアニメが初見だったのと、アニメの方が殺伐感があって好きです。原作で百鬼丸は、耳も目も無いのにテレパシー?で会話できてて笑アニメはそこら辺変えてくれてたのが良かった笑
これも中々悲しいです。どろろの世界も不作に悩まされていて、戦もあります。
食べて力付けないと!って言ってるんですが、量少なすぎて、当時の人は本当にこんな量しか食べられなかったんだろうなって思いますね。今の私達の飽食の時代を思うと…感慨深くなります。
edの当たり前にやってくる明日なら、生きたいなんて言わなかった。がしびれます。



4.月桃夜


江戸時代の奄美大島での話です。
当時、薩摩藩は奄美大島に奴隷を集め、そこで砂糖作りをさせていました。この砂糖作りをする人がヤンチュ、そしてヤンチュの子どもはヒザと呼ばれていました。ヤンチュは借金を返せば解放される、と言われていたのですが、借金に利子がつき続けるので実際はどんなに働いても返せません。ヒザは死ぬまで砂糖作りを続けます。
砂糖以外は作る事を禁じられたので、人々はソテツという毒のある実を毒抜きして食べていたそうです。
主人公はヒザのフィエクサとヤンチュのサネンという2人の話です。途中、現代と交差するシーンもあります。
江戸時代は作物も糞尿を肥料に使うという発明によってかなり採れる様になってきていますし戦も無くて今までと比べると随分と平和だと思うんですが、月桃夜は奴隷達の話という事もあって辛いですね。ファエクサとサネンの2人がどうなるかはぜひ読んでみてください。
月桃夜で調べていたら見つけました。いい絵ですhttps://www.pixiv.net/artworks/95816856


辛くて苦しい作品を紹介しました。正直、まだ紹介したい作品はあるんですけど、まぁこんなもんで。
ぜひ見てみてください。

今の私達は、食って寝て、安定した医療も受けられるという事で昔の人から見ると夢のような生活を当たり前に過ごしているのですが、今の人間達はそれでは飽き足らず、今度は精神的な充足感も求めているところに、人間の欲深さと業の深さを感じます。ですが、私もみんなが自分の好きな様に生きたい様に生きれる社会になってほしいとも思っているので、自分で矛盾しているとも感じます。特に最近、アイドルとかを見ていると、何か人間らしさを消そうとしている感じがするんですよね。毛は生えてなくてお肌ツルツル髪ツヤツヤ、完璧に痩せていて、作り物に近い様な感じもします。
まぁ昔の創作物を見ていても、昔から人間はそういうのに憧れていた節があるので、現実化出来るようになったらするよなといった感じです。なぜ人間は人間らしさや人間の動物的な所を嫌悪するんでしょうか。

これから、一体人間はどう変わっていくんでしょうね。
その道が光ある方に向かって行ってくれることを願います。

では、また。





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