【気象予報士試験】学科一般はどんな内容が出るのか

ここでわかること
ここでは「予報業務に関する一般知識」の試験で、どんな内容の問題が出るのか説明します。


気象予報士、目指してみたいけど…
気象予報士試験の学科・一般知識って、どんな内容の試験なの?

ざっくりで良いから知りたい!

という方にぴったりの内容になっています。


内容は、私が試験勉強に使ったノートの抜粋です。


気象予報士試験には学科試験と実技試験があり、学科試験は次の2つに分かれています。

 ▶︎予報業務に関する一般知識
 ▶︎予報業務に関する専門知識

大気の構造

・惑星としての地球
・大気の構成
・大気の鉛直構造(水蒸気や空気の密度など)
・大気組成
・大気放射

などについて出題されます。

内容は、学生の時に理系でなくてもすんなり理解できるものです。

ここで躓く人はいないと思いますよ!


第53回の試験には、大気の密度の「鉛直分布」や「緯度による違い」、「水蒸気の分布」などが出題されました。


大気の熱力学

・気体の状態方程式
・熱力学の第一法則
・乾燥断熱変化
・温位・相当温位
・相変化
・潜熱
・水蒸気量
・湿度・相対湿度
・湿潤(飽和)断熱変化
・露天温度・湿数
・仮温度
・フェーン現象

などについて出題されます。

中学・高校の理科で習う内容プラスαという感じの難しさです。

難易度は高くないですよ。


第53回の試験には、温位と相当温位についての問題が出ました。


降水過程

・雲形, 対流雲と層状雲
・降水機構
・降水粒子
・雲粒(水)と氷晶, 水雲と氷雲
・大気光学現象
・気象レーダー
・衛星雲画像

などについて出題されます。

霧の種類がややこしいので、イメージして覚える必要がありますね。


大気における放射

・短波放射(太陽放射)と長波放射(地球放射)
・ステファン・ボルツマンの法則
・ウィーンの変位則
・吸収と放射
・黒体放射
・吸収と散乱, 反射
・有害紫外線
・太陽定数
・温室効果
・アルベド(反射能)

などについて出題されます。

学生時代から物理学が苦手な人にとって、最初の関門かもしれません!

何度もテキストを読んで、イメージをつかみましょう!!!


大気の力学

・大気運動のスケール(スケールによる分類・特性)
・静力学平衡
・気圧
・層厚と層厚温度
・ジオポテンシャルとジオポテンシャル高度
・等圧面高度
・海面気圧, 海面更正
・気圧高度計
・コリオリの力, 遠心力, 気圧傾度力, 摩擦力, 力のバランス
・渦度
・発散・収束
・連続の式(質量保存則)

などについて出題されます。

高校生までの物理学が苦手だった人には、難しい分野です。

でも、ものすごく重要。

どんなに苦手でも頑張って!!!


気象現象

・大規模大気運動
・中小規模大気運動
・成層圏と中間圏内の大規模運動

などについて出題されます。

成層圏の風については、頻繁に出題されています。

大きな大気の流れを理解して〜中小規模の気象現象のことを知る。

大きい範囲で把握して、狭い範囲の現象を理解する。

これずっと大切ですから、楽しんで学んでください〜


気候の変動

・変動と変化
・過去の気候変化
・気候変動の理論
・気候予測

などについて出題されます。

エルニーニョとか、テレコネクションとかENSOとか、地球温暖化とか。

気象予報士を目指す人は、やや好きな分野かもしれません。

きっと自然に覚えられますが、時々超難問も出題されます。


第53回の試験には、専門知識の方でエルニーニョ の時の500hPa高度の特徴が出題されました。


気象業務法その他の気象業務に関する法規

・予報業務許可事業と気象予報士
・気象業務法における義務, 禁止事項
・警報
・災害対策の基本的な枠組み
・水防法, 消防法等と防災情報

などについて出題されます。

15問中4問出題されます!

ここは点数の取り所です。

法律って、どうしてこうもわかりにくい表現をするんでしょう???

なんて文句も言いたくなりますが、よく読んでみたら当然のことかなぁと思う内容なので、それほど苦労せずに覚えられると思います。

覚えにくいのは・・・「この警報、誰が出すの?」ってとこですね。

大丈夫、あなたなら覚えられる!


第53回の試験では、「〇〇できる」のか「〇〇しなければならない」という問題がありました。



さいごに

気象予報士試験の学科・予報業務に関する一般知識の内容をざっくりまとめました。

これからどんな勉強をするのか、最初にノートにまとめておくと、勉強の計画を立てて実行する時に役立ちます。

このページがあなたの勉強の役に立つと幸いです。

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