実技1【過去問私的解説&ヒント】第53回気象予報士試験
ここでは独学で実技試験を突破した晴野が、令和2年1月の第53回気象予報士試験の実技 1 を「私・晴野だったらこう考えるよ!」という内容でお伝えします。
問1(1)まで無料で公開しております。
出版社が出してる「過去問解説」とは違い、「晴野的過去問解答までの道のり」を私一人で書いており、誰かの監修は受けておりません。
私の考え方が必ずしも正解とは限らないことをご了承の上、ご利用ください。
もしあなたが第53回気象予報士試験の問題と解答をお持ちじゃなければ、まず気象業務支援センターの「気象予報士試験・問題と解答のダウンロード」でダウンロードしてください。
(過去5年分の試験問題と模範解答をダウンロードできます。)
では早速やってみよー!
問1:地上と850hPa
【問題文】
問1(1)実況穴埋め問題
【問題文】
【穴埋め問題文】
地上天気図によると,⽇本海には中⼼気圧986hPa の低気圧があり,( ① ) に( ② )ノットで進んでいる。この低気圧に対しては( ③ )警報が発表さ れている。⽇本の東海上では,低気圧に吹き込む,あるいは⾼気圧の縁辺を回る( ④ )よりの⾵による湿った空気の流⼊のため,( ⑤ )警報が発表されている。
図1と図2を見ながら答えます。
⽇本海の中⼼気圧986hPa の低気圧は、①「東北東」に②「35」ノットで進んでいます。
この低気圧には③「海上暴風」警報が発表されています。
[SW]は海上暴風警報のこと。
▶︎海上警報の記号&意味一覧表
そして、⽇本の東海上で「低気圧に吹き込む」あるいは「⾼気圧の縁辺を回る⾵は、④「南」よりの風です。矢羽と等圧線でわかりますね。
次。ここで発表されている警報は、⑤「海上濃霧」警報。
FOG[W]は海上濃霧警報のこと。
▶︎海上警報の記号&意味一覧表
次、秋田の下層雲は⑥「ない」です。
下層雲は全雲量の下に記入されるものです。
参考までに、「地上観測記入形式」です。↓
また、秋田の気圧の変化傾向は、⑦「上昇後下降」し、3時間前と比較して気圧は⑧「低く」なっています。
(気圧配置からも、気圧が下がっているのは想像できます。)
鹿児島の気圧の変化傾向は⑨「下降後上昇」しており、3時間前と比較して気圧は⑩「低く」または「同じに」なっています。
次は850hPa天気図を見ながら答えます。
チェジュ島では北西30ノットの風による⑪「寒気」移流があります。
チェジュ島の矢羽と近くの等温線からわかりますね。
潮岬では南西55ノットの風による⑫「暖気」移流となって、日本海の低気圧の発達に対応しています。
【模範解答】も
①「東北東」,②「35」,③「海上暴風」,④「南」
⑤「海上濃霧」,⑥「ない」,⑦「上昇後下降」,⑧「低く」
⑨「下降後上昇」,⑩「低く(同じに)」,⑪「寒気」,⑫「暖気」
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