2本の飲むヨーグルトに込めた、「ありがとう」。

旅行から帰ってきました。
今回は九州旅行に行っていたのですが、とにかく基本的な接客スキルに感動しっぱなしでした。
初日は「めちゃくちゃ接客の良いお店だったなぁ〜」が、
2日目は「あれ、これ福岡のどのお店でもどのタクシーに乗っても接客最高じゃない?」
からの「おや?県またいでも接客最高じゃない??」
からの「え、九州県民の性格が最高なのか?」
に行き着いております。

感動しっぱなしの旅だったのですが、極め付けの感動体験が、3日目の夜のことでした。(一つ前の記事の日ですね)

2日目に杖立温泉の宿に宿泊し、3日目は阿蘇方面の宿に到着。荷ほどきをしていると、大変な忘れ物をしていることが発覚。
息子の就寝時必須アイテム、スリーパーとブランケットを宿に忘れてきた。。
息子は寝つきがかなり良いのですが、それもこれもこの2つの神アイテムのおかげなので、今日は寝かしつけが大変になるぞ&帰宅した日の夜もヤバいことになる・・・と胸さわぎが止まりませんでした。

すぐに宿に電話すると、やはり忘れていたとのこと。郵送だと到着が3日後になるとのことで、大ショック。でも仕方ないと思っていたところ、神旦那が、「明日の早朝に取りに行ったるよ」と腹をくくってくれたので、翌日早朝に取りに伺うことを伝えて電話を切りました。(旦那もこの2アイテムがない寝かしつけに怯えていたのでしょう笑)

そこからゆっくりと、でもかなり反省しながら温泉につかり、少しロビーでゆっくりしていると、着信履歴が。調べてみると、忘れ物をした宿からの着信でした。

すぐに折り返すと、想定外の展開に。

宿スタッフさん「ちなみにお客様、本日はどちらのお宿に滞在されているのですか?」
私「阿蘇の○○ホテルです」
宿スタッフさん「あー、結構南にいらっしゃるんですね。。うん、でも大丈夫かな。よかったらお忘れ物をそちらにお届けにあがりましょうか?」
私「!!!!!!!(言葉が出ない)」


そう、宿まで届けましょうか?という提案の電話だったのです。
聞くと、ちょうどそのスタッフさんが阿蘇方面にお帰りとのことだったので、少し足を伸ばしてきてくださるとのこと。
私が大変恐縮していると、

宿スタッフさん「明日の早朝いらっしゃるとのことだったのですが、慣れない山道を早朝に運転されてくるのはとても大変なことですし、明日の旅程もあると思いますのでゆっくり朝を過ごしていただきたいなと思って」

本当に感動しました。このスタッフさんは、「物を忘れた」という事実を点で捉えているのではなく、私たちが忘れ物を取りに行くことで、どんな状況になるのか?この旅行全体にどんな影響を及ぼすのか?まで想像してくださっているんだということが伝わりました。

どうしても直接お礼が言いたいので、フロントにいらしたら電話してくださいと伝えたのですが、

宿スタッフさん「夜も遅くなりますし、どうぞゆっくりおやすみください。」

というお言葉。ここまで心を尽くしてくださる想いを大切にしたいと思い、「わかりました」と伝えました。

それでもこの感謝をどうにか伝えたいと思い、ちょうど目の前にあった、お土産屋さんで、お礼の品を買おうと決めた私。
(いやいや、熊本在住の人に熊本のお土産て!!)
という自分で自分に全力のツッコミを入れながらお土産屋さんを何周も回ってみたものの、品物が決まらない・・涙

私はこういう時、『忍法すぐ聞く』を発動するタイプなので、フロントのお姉さんに全て事情を話し、熊本県民でも喜ぶであろう品物のレコメンドを懇願。結果、この宿オリジナルで大人気の飲むヨーグルトをお礼の品としてフロントのお姉さんに渡していただくことにしました。

息子は帰宅後、丁寧に畳んで届けていただいたスリーパーとブランケットのおかげで、ベッドに入って秒で眠りにつきました。

本当にあたたかいおもてなしを受けた旅でした。
最高に心があったかくなりました。

そして、初めて宿の口コミを書こうと思いました。
人はこういう気持ちになったときに口コミを書こうと主体的に思うんですね。そういったユーザーの気持ちも味わった、素晴らしい4日間でした。

九州の人、無条件に好きになりそう。

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