【超短小説】年雄とおしりぷりぷり

年雄はお昼休みに、公園でコーヒーを飲んでいた。

公園の近くには、幼稚園があった。

子供達の笑い声が聞こえる。

「おしりぷりぷりー!」

「きゃはは!」

幼稚園児にとって、おしりぷりぷりは最高のエンタメらしい。

その気持ちは分かる。

年雄もあれくらいの頃は「おしりぷりぷり」で爆笑していた記憶がある。

それにしても「おしりぷりぷり」は凄いな。

年雄の頃から、今の時代までずっと爆笑するワードなのだ。

親世代もそうだったのか?

お爺ちゃんお婆ちゃん世代もそうだったのか?

もしそうなら「おしりぷりぷり」はずっとスベリ知らずなのか?

日本だけ?

世界もそうかな?

「おしりぷりぷり」

もしかしたら、みんなこの言葉で笑った事があるかも知れない。

世界を良くする言葉は「おしりぷりぷり」なのかも。

浜本年雄40歳。

世界平和に少し近づいたお昼休みだった。

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