【超短小説】年雄の欲望。

年雄は仕事の休憩時間に、公園に来ていた。

広々とした公園。

平日のせいか、ほとんど人もいない。

貸切。

年雄は今、目の前にある大きな滑り台を滑りたいと思っている。

公園の滑り台。

子供がいたら滑れない。

だって大人だから。

でも今は誰もいない。

これはチャンスだ。

とても大きな滑り台。

どこにでもある訳じゃない。

ウズウズ。ウズウズ。

滑りたい!

どうしても!

年雄は誰も見ていないか確認し、滑り台に登った。

上から見ると、滑り台の大きさを実感する。

よし!

滑るぞ!

・・・いや、待て待て。

せっかくだから、頭からスーパーマンのように滑りたい。

年雄は、頭から一気滑り落ちた。

ひょーーーー!

最高ーーー!

大きな滑り台。

結構な加速。

年雄は興奮マックス!

そのまま顔面からスベべベーーー!

年雄は、鼻の下とおでこを地面で擦った。

浜本年雄40歳。

欲望は満たされた。

さて、午後の仕事頑張ろ。

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