【超短小説】年雄と牛乳パック

年雄は道端に落ちてる牛乳パックを見ている。

道端に牛乳パック。

なぜ?

よく見ると中身は入ってない。

飲み終わった牛乳パック。

それが道端に。

なぜ?

誰かが捨てたの?

道端に?

歩きながら飲んで?

そんなバカな。

大人はしない。そんな事。

多分。

子供?

よりしない。そんな事。

多分。

大人と子供の間の人?

する?そんな事?

道端に牛乳パック。

不思議な光景。

当たり前ではないから不思議な光景。

ゴミが散乱している町なら当たり前の光景。

年雄の住む町では不思議。

でもその不思議な光景はすぐに解決できる。

年雄が捨てればいい。

ゴミ箱に。

あっという間にいつも光景。

大人だもん。

それくらいするさ。

ただ、想像だけはさせておくれ。

この牛乳パックを捨てた奴をボコる想像。

浜本年雄40歳。

想像の中では最強の男。

今日も町の平和に貢献。

想像の中だけヒーロー。

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