【超短小説】年雄、朝からシャムる
年雄は朝から近所のパン屋さんで悩んでいた。
今日のパン屋さんのおすすめは、カレーパンのようだ。
年雄は悩む。
朝からカレーパンてどうなのよ?
20代ならまだいける。
30代前半もまあいけるでしょう。
でも年雄の歳になるとどうなのよ?
朝からカレーパン。
モタれるよなー。きっと。
でも食べたいでしょうよ。
カレーパンだもの。
年雄、悩む。
悩んで悩んで・・・決めた。
朝からカレーパン!
俺の胃、ガンバ!
年雄はカレーパンを買って、歩きながら一口食べた。
"シャム"
いい食感。
年雄好みのちょうどいい味。
"シャム、シャムシャム"
最近、ザクザク食感のカレーパンが流行っているらしいが、年雄はこの"シャム"食感が好きだ。
重たくなく、軽くもない食感。
"シャム"
最高だ。
浜本年雄40歳。
あっという間に一個完食。
二個目に凸。