【超短小説】年雄、仕方なく。

年雄は真夜中に、仕方なくアイスを買った。

仕方なく。

本当は食べたいわけではないのだけれど、仕方なく。

食べるしかない状況。

仕方なく。

太るとか、そんな事は分かってる。

でも仕方なく。

・・・って自分に嘘をつきながらアイスを頬張る。

うまい。

真夜中のアイス。

最高。

ただ、少しだけ感じる罪悪感。

だから仕方なく。

いいじゃない。

仕方がないんだから。

浜本年雄40歳。

アイスを食べるにも言い訳が必要になる体型。

仕方がない体型。

うふふ。

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