千原温泉
いつか行ってみたいと思っていた千原温泉。
私の大好きなYouTuberさんが紹介していて
それからずっと憧れていた温泉です。
なんでも、過去には「日本一鄙びた温泉」に
選ばれたこともあるんだとか。
「鄙びた」って個人的に大好きなワードです。
場所は島根県邑智郡。
以前紹介した酒谷の湯から
近いところにあります。
めちゃくちゃ山道!ってわけではないですが
本当にこの道で合ってるのかな...
対向車来たら嫌だな...
と思うような道を進みます。
そうこうしてるうちに
YouTubeで観た景色が目の前に!
この日はお盆休み真っ只中。
バイクのライダーさんや家族連れなど
たくさんの方が来られてました。
自分もそうですが
こんな山奥にわざわざ来るなんて
皆さんも温泉好きなんだなぁ。
受付で500円を払い、中に通してもらいます。
先述の通り、この日はお客さんが多く
浴槽が人でいっぱいということで
しばらく待たせてもらうことに。
20分ほど待っていると
他のお客さんが何組か出られたので
「どうぞ入ってください」と
ご主人に案内していただき
ついに入湯!
この日はお客さんが多かったので
写真はここまで。
お風呂場の雰囲気がどんなのか気になる方は
千原温泉のホームページなどでも
確認できますよ!
湯治療養として昔から愛されてきたそのお湯は
本当に不思議な感じがしました。
熱くもなく冷たくもない、いわゆる不感湯。
ずーっと長く入っていられます。
冬場はちょっと冷たく感じてつらいかも?
(なので冬は上がり湯も用意してあるそう)
浴槽の真下から温泉が湧いているので
プクプクと下から泡が上がってきます。
それが身体を伝うのがなんだか気持ちいい。
そういえば酒谷の湯と
同じような色をしていたので
このあたりの温泉は
このような泉質なんでしょうね。
なんでもこの温泉、広島で被爆された方が
肌の療養のために入りにきていたという
歴史もあるそう。
奇しくも私が訪れたのは終戦記念日の翌日。
"数十年前のこの日も
きっと、戦争によって傷めた身体を
療養しに来ていた人がいたんだろうな"
"大切にしていたものを失い
自身の健康な身体をも失い
戦争さえなければ失わずに済んだろうに。
当時の人はこの温泉に浸かって
何を想っていたんだろう"
とプクプク泡が弾ける音を聞きながら
想いに耽ってしまいました。
当時と同じ場所で同じ温泉に入っている
というのがとても不思議に思えたのです。
結局1時間弱浸かっていました。
ぬる湯なので、真夏でも湯上がりに
大汗をかくようなことはありません。
でも、身体の内部に熱がこもっているような
なんだか、他の温泉とは違う感覚を覚えながら
次の目的地へと車を走らせたのでした。
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