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そのデザインのゴール、見えてる?

デザインには必ず「ゴール」があります。ここで言う「ゴール」とは、その制作物を見た人が何かしらの「行動を起こすこと」。どんな制作物でも必ずこの行動を促す「ゴール」が設定されています。制作すること自体がゴールではなく、ゴールがなければただの完成品に過ぎません。それでは制作物の本来の存在意義が失われてしまいます。今回は、この「ゴール」について考えてみたいと思います。


ゴールは"見た人が行動を起こせる"こと

ポスター、チラシ、ショップカード…どんな制作物にもゴールが存在します。デザインの制作前に「この制作物のゴールは何か?」をしっかり考えることが大切です。いくつかの例を挙げてみましょう。

ポスターの場合、そのゴールはイベントへの参加者を増やすことかもしれません。チラシなら、新商品の購入を促すことがゴールになるでしょう。ショップカードの場合は、お店への来店を促進することが目的です。これらの例のように、制作物を見た人(受け取った人)が、何らかの思いを抱いたり、具体的な行動を起こしたりすることが、クリエイティブの最終的なゴールとなります。

デザイナーは制作が完了したから終わり、ではありません。必ずその先にいる「見る人」のことを考える必要があります。見た人が「行動を促される」ことができるようにデザインを検討することが、良いデザインに近づくための第一歩です。デザインは、ただ美しいだけでなく、見る人に影響を与え、具体的な行動を引き起こす力を持っています。これを実現するためには、制作物のゴールを常に念頭に置き、それを達成するための工夫を凝らすことが求められます。

デザインは独りよがりでは成功しない

デザインは、自分が作りたいものを作るだけではうまくいきません。デザイン力はもちろん大切ですが、その制作物が

  • どこで使われるか

  • どんな使い方をされるか

  • 行動を起こしてもらうための工夫は何か

さまざまな要素に配慮することが求められます。
自分が作りたいもの  見た人が行動を起こす
こと。これを考えられるようになれば、自然と良いデザインが生まれてきます。デザインの本質は、ユーザーのニーズや目的に応えることであり、そのためには、受け取る側の視点を持つことが重要です。

デザインは考えることが大切

デザインは「人が喜ぶこと」「人の役に立つこと」をイメージし、考察し、観察し、探し、実行し、繰り返すことが重要です。デザインプロセスの中で、これらの要素を大切にしながら進めることで、真に優れたデザインが生まれます。また、デザインは思いやりや優しさに溢れているものだとも考えています。デザインを通じて、人々に喜びや利便性を提供することが、デザイナーとしての大きな使命です。

ちなみに、私はデザイナーはドMかドSのどちらかに分かれると思っています。(唐突な話ですが)これには理由があります。どちらかに分かれないと、相手のことを深く考えたり、思いを伝えたりすることが難しいからです。デザインの過程では、相手のニーズや期待に応えることが求められ、相手の立場に立って考え抜くためには、ある種の献身的な姿勢や挑戦的な姿勢が必要です。(この話はまた別の機会に詳しくお話ししたいと思います)

ちなみに、私はドMだと思っています。(再び唐突ですが)もちろんデザインに対する私見ですよ!!!笑
デザイン修正は大きく変更したり、細かな作業なども発生したり、大変なことも多いですが、第三者からの修正指示があることで、制作物を客観的に見直し、より良いものにすることができます。自分のキャパや思考には限界がありますが、他者のアイデアや指摘を取り入れることで、より良いものを作っていきたいと考えています。

また、修正作業を通じて、新たな視点やアイデアが生まれることもあります。自分一人で考えたデザインには見えなかった欠点や改善点が、他者の意見を受け入れることで浮き彫りになるのです。デザインは一人では完成しない、チームやクライアントとの協力が不可欠な作業です。さらにデザインの過程で得られるフィードバック。これも自分の成長につながります。新しい発見や学びがデザインスキルを向上させ、次のプロジェクトに活かすことができるからです。だからこそ、修正作業も積極的に取り組む姿勢が大切だと考えています。

デザインは終わりのない旅のようなもの。常に新しいアイデアを探し求め、挑戦を続けることで、デザインの質を高めていきたいと思っています。これからも、多くの方々と協力しながら、素晴らしいデザインを生み出していけるよう私も日々鍛錬鍛錬!!

最後に

デザインはただ美しいだけでなく、見る人に行動を促す力を持っています。デザインが単に視覚的な魅力を提供するだけではなく、見る人に何らかの行動を促すことができるというのは、そのデザインが成功している証拠です。制作物のゴールを明確にし、そのゴールに向かって工夫を凝らすことが、良いデザインの第一歩です。デザインを始める前に、そのデザインが達成しようとしている目標を明確に設定し、その目標に向けて全力で取り組むことが重要です。

また、デザインは思いやりと優しさで溢れています。デザインを通じて、人々に喜びや利便性を提供することが、デザイナーとしての大きな使命です。デザインには、人々の生活を豊かにし、より便利にする力があります。だからこそ、デザインをする際には、常に相手の立場に立ち、その人が何を求めているのか、何を必要としているのかを考えることが大切です。

さらに、他者の意見を取り入れながら、より良いものを作り上げていく姿勢を持ち続けることで、デザインの質は向上していきます。デザインは一人で完結するものではありません。チームやクライアントからのフィードバックを受け入れ、その意見を反映させることで、デザインはより良いものになります。他者の視点を取り入れることで、自分では気づかなかった問題点や改善点が見つかり、より完成度の高いデザインを作り上げることができます。

皆さんも、次にデザインを手がける際には、そのゴールを意識し、見る人が行動を起こすような工夫をぜひ考えてみてくださいね。デザインを通じて、見る人にどんな行動を起こしてもらいたいのか、その具体的な目標を設定し、その目標に向けて努力することで、デザインの効果は格段に高まります。

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