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母さんが亡くなった原因を知ったら、不妊治療以外にも悩みが増えた②

こんにちは晴光です。前回は僕が若年性の認知症になるかもしれないということが分かった時のことを記事にしました。今回はその話を受けて色々考えた話です。


若年性の認知症は65歳以下で発症する認知症のことで、初めはちょっとした物忘れから始まり、だんだん日常生活に支障をきたし、最終的には死に至る病気だ。何年か前の「大恋愛」というドラマの奥さんがなっていた病気である。

父親に母の死因が若年性の認知症であると聞いたあと思い出したのだが、僕の母は何人か兄妹がいて母以外にも若年性の認知症で亡くなってる人がいる。つまり遺伝性である可能性が高いのだ。

自分が無精子症だと知った時と同じ様に心臓がばくばくなって、めまいを起こした。

非閉塞性の無精子症の夫婦が子どもを授かる可能性は低く、ごくごく平均的な収入の僕たち夫婦にとって、不妊治療にかかる費用は決し1て安くない。その低い可能性を突破して子どもを授かったあとも、不安は残る。まずは、他の子と等しくなんらかの障害持って生まれてくるかもしれない。次に男の子が生まれた場合無精子症を遺伝する可能性がある。極めつけは男女関係なく若年性アルツハイマーの遺伝を持って生まれて来る可能性がある。

ただ子どもを授かりたいと願うだけでも、僅かな希望しかないのに、授かったら授かったらで子どもの一生に関係する不安を要素がある。自分が苦しむ以上に嫌なのが人を苦しませてしまうことだ。子どもを授かったとして、子どもが小学生だった時に僕が認知症になってしまったら、奥さんと子どもはどれだけつらいだろう。そして、子どもが自分もそうなってしまうかもしれないと考えたときどれだけ怖い思いをするだろう。愛する人との間に子どもをつくることができないことを知った時、あの辛さを子どもも味わうのだろうか。ああなんかもう疲れました。降参です。


100人に1人の割合でいるといわれる無精子症を引き当て、10万人に約50人ほどの確率(厚生労働省によると)の確率で若年性認知症かもしれないのだ。もうこれはなにかしらの力が自分の遺伝子を世に残すなと言われている気がしてならない。

そんなこんなで僕は自分の遺伝子を残すということをあきらめることした。

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